僕を知る多くの人は『前向きな人』『意思の強い人』『凄い人』
と評価してくれるが、時々書くように僕は強い人でも、凄い人
でもなく、極々普通の凡人でしかありません。
そんな一面をあまり表に出さないだけの事です。
その最たる理由は『弱さを潜在意識に植え付けない為』です。
人は良くも悪くも言葉にしていると、それが現実になってくる。
これは僕自身の経験則からきているものです。
千明でさえ信用しませんが、子供の頃から20才くらいまでかな
他のクラスや、大勢の人達の前に立つと俗に言う赤面症でした。
人前に出て顏が赤くなったのが自分で分ると、それが気になり
耳まで真っ赤・・・元々色白ですから誰が見ても分ります。
それが今では500人の前で台本なく2時間話す事も容易です。
20代半ばくらいまでは、何事も最悪な状態を予測しておく事で
予測より良い状況ならホッとするような奴でした。
さして能力もなく、実績もないのに、自分は出来る奴だと思い
込む能力だけは長けてる。
スーパーの鮮魚担当者の時、朝寝坊して市場に行けず店に魚が
並ばず過ごした日があったり、営業職の時は向かった先の店の
前でブレーキを踏むのが当然なのに、踏むのはアクセル・・・
結局、喫茶店やパチンコ屋で時間を潰すのですから、結果など
出るはずもない。 いかがですか? こんな奴結構いるでしょ?
僕もそんな奴の一人でした。
だから『根は軟弱』だと言うし、極々普通の凡人なのです。
葬儀の仕事をしてバタバタしている時は、何かを考えてる余裕
すらありませんが、ちと時間ができると仕事が面倒になります。
24時間、365日休みもなく、奥さんや家族との時間も過ごせず
夜中だろうが、明け方だろうが、寝た直後だろうが起こされ、
その挙句にいくらも利益の無い仕事、今年62才になる親父の
することじゃねぇな、面倒くせぇなと思う時はいくらもある。
今もそんな心境だから、あえて書いています。
最後の部分は葬儀屋だけの話しですが、途中までの話しならば
思い当たる人は沢山いるんじゃないかなぁ・・・
その僕を変えてくれたのは、2つの理由だろうと思います。
ひとつは『僕を頼りにしてくれた人達の存在』です
・スーパーの頃はパートさん達が頼ってくれたり、励ましても
くれたりで、小母さん達の為に出来る事は頑張る気力を得た
・美容室の材料営業の頃、ある経営者が僕の企画力に店の命運
を掛けてまで全面的に任せてくれたこと
もうひとつは『自分の能力の無さを認めたこと』でしょうか。
・パートさん達の事を優先すると、どうしてもそのシワ寄せが
回ってくるのですが、今日中にやり遂げねばと思い実行する
・店の命運を掛けてくれるのだから、すべき事は徹夜だろうが
なんだろうが、やり遂げねば人として許されないと考えた
多分、この辺りの感覚は人それぞれでしょうが、僕に限っては
『人の為に動く事が、自身の弱さを出せない秘訣』のようです
しかし根は軟弱だから『引き返せる船は燃やしてしまう』しか
方法が見つかりませんでした。 というだけのことです。
そして、もうひとつが『空元気(からげんき)』と例えれば、
理解してもらい易いでしょうか?
初めは殆どカラッポの心ですが、自分がなりたい人間像だけを
常にくちにし続けると、不思議なことに少しづつ言葉にしてる
人間に近づくのが後々分ります。
それを分らせてくれるのは周囲の人達です。
一番近くにいる千明は、僕のことをこんな風に言います。
『とにかく前向きで、迅速に動きながら考える人』
『文章としゃべりは天性ですよね』
『この人は何をしても成功するような気がする』
『とにかく意思の強い人』
そして『地雷を踏まないように注意が必要』
このブログ原稿を見た千明曰く、地雷を踏まないように注意の
部分を除けば、非常に穏やかな人・・・だそうです。
但し地雷を踏むと大変だってことですから、考えようによって
面倒な奴でもあるって事です。
千明の評価が本当かどうか分りませんが、これが今の僕ならば
上に書いたように過去の自分ではありません。
また、よくこれだけの自己分析ができますね・・・だってさ。
自分の良い部分、持ち味は色々な形で他人が教えてくれますが
自分の欠点は本来自分が一番良く分っているものです。
後はそれらを客観的に捉え、自分がしたい事ではなく、自分を
活かせる方面に進めば、成功ではなくとも、失敗はせずに済む
確率は相当上昇するように思えるのです。
最初の著書にも書いてあるし、時々書くように元々葬儀という
仕事には偏見もあったし、忌み嫌ってきた奴なのです。
でも仕事って、どんな仕事をしても、その中で喜びもあるし、
苦労もあるし、大変さもあるものなんだと思う。
葬儀の仕事より、その家族の喜ぶ顔、安堵の顔、全面信頼して
くれる顏、全面的に頼ってくれる顏、そんな人達の期待だけは
裏切れないと、思い直し続けているのが本当の僕です。
先日も健康診断でできる事は追加して全てしてきました。
肝機能、高血糖の数値を下げる為、体重をコントロールしたり
野菜中心の食事を心がけられるのも、そんな人達のお蔭です。
仕事が面倒になったり、嫌になるたびに、こんな事を頭の中で
何回、何十回と繰り返してきた9年間・・・
今回もそうですが、これからも続くのだろうと思う。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります