昨夜は搬送依頼が入らなかったので本日予定通り散骨してきました。

朝8時30分、6名の粉骨、生花、線香とスニーカーを持って前橋を

出発、到着は1時間30分後でした。

桜はあと一週間早ければ満開だったであろう感じです。

喉かだなぁ・・・思わず出る言葉、それほど喉かで穏やかな日。

散骨が済むと、すぐに引き返しますが、途中の国道にモツ煮定食で

超有名な『永井食堂』があるのを思い出し、朝食兼昼食です。

僕は半ライス、千明はレディース、2人で1.120円かな。

一度前橋あんしん館に戻り、納骨用焼骨を持って永代供養墓に行き

先ほど戻ってきました。 葬儀の無い日にする事いっぱいです。

さて、昨日は一気に3話書きましたが、そろそろまとめです。

葬儀の世界に飛び込んだ当時、右も左も分らないど素人が、ある日

突然葬儀屋を始めようとNPO申請中に、突然入った依頼の葬儀を

施行したのですから、無謀というか、度胸がいいというか・・・

しかし今になってみると、それが良かったのだと思います。

施行だけは依頼しましたが、葬儀打合せ、寺の交渉、葬儀屋と交渉

など全てを家族の代行をした事で、家族の言い分、希望、要望だけ

でなく、何が言い難いかも体験できました。

無謀なのは確かではありましたが、本当の家族目線を経験した事で、

家族の本音が一番分る葬儀屋の誕生となれたと思う。

いつも書いていますが、今の自分を否定せず肯定し、前向きに考え

るのが基本ですから『葬儀依頼する家族は素人、僕も素人ですから

葬儀や葬儀社に対し、同じような感覚を持つはず、素人感覚は否定

せず活かせるはず・・・』と考えたのです。

案の定予想通りの結果となりました。

今回書く内容は2つの意味合いがあると思います。

【一般消費者の方】にとっては・・・

事前相談から始まり、集金、その後と続く葬儀の中で、何を使って

何を言って、何をするか、して欲しいかの目安ができるでしょう。

勿論、これを見て自分ならば、我が家ならば、と事前に考えたり、

家族間で相談しておくこともできるでしょう。

【小規模葬儀社の方】にとっては・・・

・自分の本音で立つ土俵を再認識する

・もし、僕と同じような感覚だと思うなら、自社と比較できる

・その上で本当にそうか? の確認もできるでしょう。

以前ブログで、ノウハウっぽい事は何を書いても問題ない。

絶対に真似はできないのだからと書きましたが、覚えていますか?

・・・うまく説明できませんが、キューピーマヨネーズと味の素の

マヨネーズ、どちらもマヨネーズだから似てますが、違います。

ちょっと違うんだけど、、、似てる事をしても、同じではない。

『似て非なる物』かなぁ、どんなに思い込んでも、実際は全く違う

ものだって事なんですけど、僕の文才では正確な説明できずです。

20代の頃から、僕には経営理念があります。

『我が店はお客様の為にあり』

簡単に書けば、店はお客様が喜ぶところでなければ繁盛はないって

事ですが、この真意を理解できた人はいませんでした。

簡単な文章ゆえか実際はできてなくとも、自分はできている、して

いると思い込んでしまう人が圧倒的です。 

当然、結果はでません。 相手に伝わらないのですから・・・

すると、お客様を始めとして相手が悪い、景気が悪い、社会が悪い

全ての責任を自分以外に転嫁するようになったらおしまいです。

小規模葬儀社の方は、この辺りを客観視してみてください。

他社を見て・・・とは『人の振り見て我が振り直せ』のことです。

これ正直なところ、改めて自分自身にも言い聞かせています。

家族目線で葬儀を見て、いい所は真似、違和感のある所は

改善するつもりで見れば、普通は意識しない所まで見えます。

相変わらず前振りが長いので、意味は省略しますが、これらが

葬儀社が当たり前のようにしている事に疑問を持ち、変更した

内容の一部であり、その根底は『家族からの目線』でした。

『事前相談は葬儀社と家族の考え方を突き合わせる場』

『病院等へのお迎えは、安定枕付搬送シートに変更』

『地域内なら距離不問・365日24時間定額料金』

『葬儀料金の最低基準は国保から支給される葬祭費である』

『全ての葬儀パックで追加不要だが質素ではない内容にする』

『納棺安置、個室安置、自宅安置について』

『葬儀打合せは家族だけで行うのが最善、親戚同席なら勝負処』

『開いたくちはエンゼルバンドでは閉じない、、ならば』

『ドライアイスの当て方は、ご遺体の状態によって異なる』

『死化粧は眠ったような顔になってくれたら最高です』

『清めの席で話題にしてくれるよう書く故人を偲ぶ』

『故人の仕事、趣味、性格等しっかり聞き送信、授与される戒名』

『宗教者の入らない葬儀、紹介宗教者用に安価な合同新盆法要』

『返礼品は自宅置き分まで全て25%割引返品可』

『墓の持てない家族、持たない家族用に自社散骨場所有』

『三十三回忌まで無料で預かる永代供養墓建立』

『棺、骨壺などの葬儀品を選ぶという作業を無くした』

意味の分り易い項目もあれば、分り難い項目もあるでしょうけど、

葬儀一連の中には、あらゆる面で葬儀社目線と家族目線があるって

ことを理解して頂ければと思います。

その上で、自分が立っている土俵では何を最重視するのか?

ってことになるのだろうと思う。

他に無い豪華さや差別化で高額料金を設定する経営もありますし、

僕のような凡人は、黙ってついて来い!と言えるほどの能力はない

ですから、家族がして欲しい事を最優先した内容と、料金設定での

葬儀パックを作り出すしか、方法はありません。

いずれにしても消費者の希望、要望、求めるものは刻々と変化する

ものですから、今と近い将来を見据えた経営は必須です。

言いなり葬儀が当たり前の時代を経て、消費者が声に出して言える

環境が整いつつあります。

僕自身も62才ですから、概念、頑固が強くなり、柔軟さに欠ける

傾向も強くなるでしょうから、お山の大将、井の中の蛙ではなく、

少しでも広い視野で、家族目線を追い続ける為に必要なことは

前向きに学び、時期を逸する事無く前進し続けたいと思います。

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