21日夕方、あんしん館には2人ご安置されています。

お一人は20日午後2時過ぎ、施設で亡くなったお婆ちゃんの

部屋から荷物を運び出そうとしている時の一報でした。

連休中日でもあり、亡くなった病院が伊香保温泉手前にある

グリーン牧場近くでもあり、行き帰り渋滞の中の搬送でした。

戻る途中、もう一件の電話で高崎警察署へのお迎えですが、

正確な引き渡し時間はあとで連絡しますと、依頼を引受けて

貰えるかどうかの確認電話でした。 勿論、会員さんからの

電話ですから、多少お迎え時間が遅れる事があっても依頼は

受ける旨を伝え、前橋あんしん館まで戻ると安置、手続きを

済ませると、すぐに搬送の準備に入ります。

高崎警察署お迎えは午後7時過ぎでした。

戻って安置、手続き、打合せと進み、全てが完了したのは、

11時を回った頃だったと思います。

確かブログでも触れましたが、18日午後隣接する高崎市斎場

での葬儀依頼がありましたが、今は受けておりませんと伝え

た最大の理由が今回のような流れが、普通にあるからです。

18日依頼の葬儀は早くて20日、もしくは友引明けの22日の

葬儀となりますが20日なら、今回の2件を受けられません。

22日の場合、2件の葬儀は2日送りになり23日となり、その

結果2件とも7種の直葬パックから選択されている為、2日分

安置料が追加になります。

2日分の安置料が加算、火葬場の都合なら仕方ありませんが、

我々の都合での加算って、数回前に書いた寺感覚の布施にも

通じる気がしちゃうのです。金額は1万円、2万円なのですが

1万円をかき集めて布施とする話と重なります。

隣接市で20日一般葬なら、間違いなく受けられません。

我々が受けられなくても、同じ料金と内容で引き受けてくれ

る葬儀社があれば問題ありませんが、残念ながら一軒もない

のですから、家族はどうして良いか途方にくれるし、結局は

高額な葬儀社への依頼・・・なんて事にも成りかねません。

そんな事にならない為、他市の公営斎場での葬儀は受けない

ことにしたのです。

また一般葬を考える人は比較的余裕のある人達でもあります。

一般葬より直葬のほうが利益は無いし、最安値直葬なら総額

69.000円+税ですから、搬送、ドライアイス、棺、霊柩車、

骨壺一式、手続代行、全行程の人件費を計算したら、利益は

わずかでしかありません。しかし、最安値パックを選択する

家族のほうが、あんしんサポートを必要としているのです。

この実践こそが、前回ブログでも書いた

『誰が聞いても納得できる話と行動を貫いてる』という事で

あって、それを経験した家族がお願いしなくても宣伝マンの

ように、宣伝カーのようになるのです。

上の『誰が聞いても・・貫いている』は凄く大事な部分でも

あり、くちで言うのは簡単ですが、実践し続けるのが、凄く

難しい部分でもあるはずです。

今回だけ、この家族だけ、、の感覚なら簡単です。

引受けた家族は全て・・・なのです。 

その結果、利益は小さく、時には無いに等しい事があっても、

本当に我々を必要としている家族を最優先した理論と現実を

貫けば、大きな費用を掛けた宣伝より、効果ある宣伝となり

依頼者からの紹介、さらに紹介と繋がる・・・

その結果として利用者の多くから感謝されながら、当事者で

ある我々も普通に飯が食えるだけの依頼が入る・・・

結局は利益の追求より利用者数の追求、あんしんサポートの

場合『少額年金生活の弱者』『葬儀発生時に余裕の無い家族』

それらに準ずる家族にとって強い味方と認識されている事が

現時点での好循環に繋がっているのだろうと思えます。

次回『なぜ個人、零細葬儀社を後押しするか!?』です。

 にほんブログ村

ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌であり
これから葬儀を経験される方々が後悔しない葬儀をする参考書にと
思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします