本日13日(土)法事が一件ありますが、葬儀と葬儀の狭間で

昨日は夜中の搬送もなく、しっかり睡眠もとれたようです。

この一週間は夜中から明け方の搬送が続いた事で、体力的には

限界が見えるくらい疲れが溜りるし、思考力は急激に下がるし

何とか気力だけで数日過ごした感があります。

諸先輩に聞かされた言葉「武井さん、60才過ぎたら一気に体力

が無くなったのを自覚するのが普通だから、今みたいな仕事は

体力的続かなくなるし、65才からは一才毎に階段を降りる感じ

になるもんだよ」が身に染みてきた所です。

今月に入ってすでに30名以上の入会者があり、いつもの倍の

スピードで増加している多くは、高額な葬儀費用は掛けられな

い。 知り合いから聞かされて相談、入会に来たという人です。

》低料金、出来れば超低料金で、物、内容、人の全て高品質な

 葬儀ができたら最高だけど・・・低料金で高品質な葬儀希望者

》69.000円直葬パックを例にとると、全部利益でも6.9万円で

 寝台車、搬送シート、ドライアイス一式、布棺、線香具一式、

 末期の水、届出代行、コピー4枚、霊柩車、白7寸骨壺箱付、

 そして全行程の人件費、水道光熱費の原価を差し引いた残り

 だけが利益ですから、誰が見ても薄利なのは分るでしょう。

》そして上に書いた加齢と反比例する体力の低下

高品質でも料金を抑えて経営を成り立たせるには、一般葬儀社

より5倍~7倍の葬儀を施行しなければならない。 それを実践

する体力と気力を持ち続けねばならないって事なのです。

増員すれば良いのでは?・・・その通りです。

しかし仮に30万円の給料だとして、単純に30万円の利益を出す

には69.000円の葬儀を何施行すれば可能なのか? それだけの

施行数が増員すれば増えるか!?ってことです。  勿論全てが

その最安パック何て事はありませんけど、低料金、薄利事業が

抱える大きな課題のひとつでしょう。 

通常の商売は原価を基準に売価を設定しますが、あんしんサポ

ートは国保から支給される葬祭費50.000円が料金設定基準の為

我々サイドの原価は全く関係のない薄利、パックによって厳密

に計算すると赤字・・・なんて事にもなるわけです。

その代表例が『ぱっく60』です。

上に書いた直葬69.000円パックと全く同じ内容の後で、焼骨を

預り粉骨にして、当方専用散骨場に散骨、一部喉仏等は専用の

容器に入れ、当方専用の永代供養墓に住職読経して頂き納骨、

33回忌まで保管、年会費、寄付等一切なし、墓参り自由、更に

各年忌法要は全て檀家さんと同料金で可、新盆も5.000円で可

33回忌後は当方散骨場に散骨、この全てが10万円+税です。

業界の人達が見ても『無理』としか言えない料金なはずです。

本音で言えば、もう少し高くしたい、、せめてあと5万円って

思うけど相談者の年金や生活状態を聞くと、少しでも安くして

あげる事が、今ある人生を少しでも楽しめる、、少し気が楽に

なれる事が分っているから出来ないだけです。

『葬儀料金』と『受注施行数』と『我が体力』この3つの天秤

バランスが保てなくなった時こそ、良くも悪くも、、あんしん

サポートが変化、変貌する時なのでしょう。

次世代を継承する者への宿題であり、、創業者最後にして最大

なる壁になるだろう事は現時点でも明らかです。

今、モニターには階下で事前相談に来館された老夫婦と身振り

手振りで話しをしている千明(ちぎら)の姿が映っています。

相談者が何度も、何度も大きくも、小さくも頷いています。

最近、相談者の前に出て話すのを減らしていますが近い将来、

僕より千明を慕い、信じて依頼する人が増えてこそ、あんしん

サポートは将来に繋がるのでしょう。

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