前回の続き、葬儀屋選択基準、葬儀費用を考える上での基準、

葬儀を依頼する上で、家族毎に持つ『基準』があるはずです。

知名度優先、豪華な建物優先、温もり優先、など家族毎に求め

る順位は違うでしょうが『○○葬儀社で葬儀する』が基準にな

る方は対象外、葬儀社の規模、式場は各社によって違うし式場

所有してない葬儀社は対象外となるので参考になりません。

また実際は利用者にとって非常に大きな付加価値となる担当者

なのですが、個々の相性もあるので避け、葬儀に必須項目だけ

での比較をします。 しかし考えようによっては骨子なだけに

着飾れず、誤魔化せず、葬儀社本当の姿、真の姿や考え方まで

見えてくるかもしれません。

① 『総額支払い・単価料金』

② 『葬儀内容と使用品品質』

③ 『葬儀担当者等の人間性』

大別すると上の三点で単独基準も複合を基準にする人もいる。

最も難しいのは ③ の人間性の基準、Aさんとは相性が良くて

凄く良い人でも、Bさんとは馬が合わない事もあるし、女性の

依頼者の場合、担当者の男性が生理的に駄目・・なんてことも

あるからです。 この部分に関しては葬儀をした人達の話しを

聞き、実際に会って話してみなければ分りません。 実際には

葬儀をしてみないと分らないだろうが本音ですから、上記通り

今回は『人』について多くを触れません。

① ② に関しては密接な関係で、高ければ良い物と思い込んで

しまいそうですが現実は違います。

葬儀料金の高い葬儀社が必ずしも高品質な葬具を使用、豪華な

葬儀を行っているわけではありません。

また一般業界では、多くの物の相場に大きな違いはありません

が、葬儀業界に相場は存在してないと言えます。

殆ど同じ棺が3万円とも、15万円とも表示されているのです。

そこで品質についての基準を設ける必要があります。

葬儀で使用する物『線香具一式』『ドライアイス』『霊柩車』

『棺』『骨壺』『白装束』『祭壇』『祭壇飾り』など色々あり

ますが『違和感の無い物』であれば、まず問題はありません。

先ほどの『棺』を例にすると、こんな内容になります。

現在最も多く使用されているのが『山型フタの布棺』ですから

昔主流だった木目合板の平らなフタの棺『平棺』なら違和感が

あるでしょうし、総手彫りの棺でも違和感があるでしょう。

違和感とは普段見るより貧弱でも豪華でも湧くものです。

その辺りをひとつの基準として話しを進めてみます。

前回書いた文で今回必要な部分をそのままコピーしました。

『ちょっと見パック内容は何が不足か、追加の有無か分らない。

料金に関して言えば、武井さん所と違っても数万円~せいぜい

10万円程度の違いにしか思えないのが、終わって請求書を見て

驚きの100万円でさ『えっ? これも追加なの? これなに?』

この文章で分るのは下の4つです。

1. 葬儀に必須の項目が分らない

2. 絶対追加される項目も分らない

3. 追加とは思って無かった項目もあった

4. 更に意味不明な項目もあった・・・という内容文だと思う。

まずは、1. 葬儀に必須の項目ですが、家族葬、一般葬を例題に

すると複雑になりますので一番分り易い『直葬』で考えます。

①②③・・・⑦は直葬を行う時の流れと注意点でもあります。

① 病院、施設等へ寝台車でお迎えの注意点

・寝台車とはご遺体を運ぶ車載ストレッチャー装備の専用車

・ご遺体を包む搬送シートは『安定枕付』が最善、無くても可

・車庫~お迎え~安置所までの距離で計測をするのが普通です

・10㎞までの提示なら追加させる設定(追加必須パック)

・20㎞までは市内なら何とかなるかな?程度(微妙パック)

・30㎞以上か距離不問なら(追加不要パック)

・夜間、早朝など時間帯による加算の有無も確認したい点

② 安置に関する注意点

・安置施設、自宅、斎場冷蔵庫等、いずれかの安置が48時間は

 パックに含まれている事(死亡から24時間火葬できません)

・冷蔵庫以外は48時間安置できる量のドライアイスを含む事

・枕飾り(線香具一式)が含まれている事

③ 死亡届、火葬場予約

・死亡届書は(親族,同居者,家主,地主,家屋管理人,土地

 管理人等,後見人,保佐人,補助人,任意後見人 )が申請で

 きますが、死亡届の提出と火葬場の予約は葬儀社が代行して

 くれるのを含む(最低1枚のコピー含む)

④ 納棺、霊柩車搬送

・棺は家族が見て違和感の無い物である事

・霊柩車とは棺を運ぶ専用車の事で、積み降ろしがし易いよう

 レール部分に滑車などが付いています。 また霊柩車車両も

 家族が見て違和感の無い車であれば良いでしょう

⑤ 火葬時間の待合所

・群馬県を例にとると、全火葬場に無料の休憩所があります。

・お清めは絶対に必要ではありません。 火葬が済むまでは

 無料休憩し、拾骨後みんなでファミレスお清めもありです。

・待機する人数が多いと有料の待合室を使う事になりますが、

 待合室での清めが『時間』『費用』ともに最善策でしょう。

 火葬中は待合室で乾き物や飲物だけで待ち、拾骨後に葬儀社

 まで戻っての清めは葬儀社の利益優先でしかなく、会葬して

 頂いた親族の時間も無駄に費用負担も増えます。

⑥ 骨壺(箱付)

・大人は7寸白骨壺(東日本)骨壺を入れる箱が含まれる事。

⑦ そして全行程の全人件費が含まれている事

以上が直葬を行う上での必須項目です。

遺影は? 位牌は? 戒名は? 白装束は?と思った方もいる

でしょうが、上記以外は絶対に必要な物ではありません。

また項目だけでなく、距離加算、時間帯加算、安置方法や時間

なども注意は必要、安置を2日間でなく48時間とあえて時間で

書いたのは、午後10時に搬送し、午前0時を過ぎると2日間と

数える葬儀社もあるからです。

午後10時に逝去なら、翌日10時は火葬場が動いていませんから

翌々日の火葬となり、後者の場合3日間と計算される為、1日

追加される事になり、数千円~数万円の加算となるのです。

以上最低限必要な項目と、各項目の注意点を書きました。

上記内容で、違和感の無い物で、税込パック料金を比較すれば、

消費者からみて信頼に足る葬儀社か否かの判断ができます。

一般消費者が見て分り難い書き方、設定をしているなら、それ

だけで信頼できない葬儀社だということです。

追記として遺影、生花、白木膳(ご飯と団子)等、家族により

供えたい物は全て個々で追加できる事、個々の単価も明確にな

っている事も大切な要素です。

全てがパック化された場合、何か一品供えたい物があっても、

その為にパックを変更するのでは負担が大きくなるからです。

時々、直葬パックに白装束(経帷子)が入っているのを見かけ

ますが、ただ棺に入れるのでは意味がありません。

僕の個人的な感覚ですが、白装束を故人の身に着ける事だけが、

唯一家族の手を出せる場所ですから、棺に入れるのではなくて

家族自身の手でしっかり身に着けてあげるべきだと思います。

遺影、位牌、棺生花などセット料金を上げる為、或いは料金が

高いのを誤魔化す為のパックに注意しましょう。

今回書いた内容で、数社の完全見積りをとれば分ります。

金額差が20万円以上出る事も十二分にあり得ます。 と同時に

その葬儀社、真の姿も見えてくるのではないでしょうか。

今回のような内容は、葬儀施行を生業としているのですから、

あんしんサポート自身の首を絞めているのと一緒です。

しかし、今の時代余裕の無い消費者は増え続けています。

日々の生活だけで一杯一杯の人はいくらでもいます。

そんな人達の現実を知らなければ何でも言える・・・

葬儀とは、、葬儀くらいは、、僕以上に家族から見れば無責任

としか思えない、他人事の発言をする人が何故か葬儀は多い。

葬儀経験のある知り合いに相談し、あんしんサポートに相談を

してみろと言われ、すがるような思いで来館される人も多い。

始めは何を言われるか戦々恐々の面持ちでいると、思っていた

より懐っこい話し方の親父で少しだけホッとする。

恐る恐る心の中にある不安をくちにしてみる・・・

お金がない、、でも葬儀は近い、、どのくらいの費用なら可能

なのか、少しでも安くできる方法を聞きたいのが本音・・・

「葬儀は大事だけど、残る家族の生活はもっと大事だし、今迄

施設で相当費用は掛かったろうから、金なんて無くて当然。

お金が無かったら絶対無理をしない事だよ」と笑顔で言われる。

その瞬間、緊張の糸がほぐれ涙する人も多い・・・

この人、この家族にとって、あんしんサポートは最も頼りにな

葬儀社であり、来て良かった・・・

良い人達と出会えたと思ってくれているのは、顔を見れば分る

ほど・・・これが自分の首を絞める事だと分っていても続ける

理由、頼る人がいて、頼られているのが分るからです。

書き出してみると予想通り、書こうと思えばいくらでも書ける

ほどの内容がある部分に思えます。

文中にコピーした『えっ? これも追加なの? これなに?』

まで書けませんでした。 次回以降に書きますね。

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