昨日は前橋から車で1時間ほどの地域にある寺の墓を閉じる為、閉眼

供養が済んだ午前11時頃に合わせて息子が向かいました。

多くの墓は墓石の下がコンクリートで囲われたカロートになっており

そこに骨壺を納める様式ですが、今回の依頼は墓石は無く、土に直接

埋葬されている2つの骨壺を掘り出し、地蔵、線香立て、五輪塔、外

柵を撤去する事になります。 

まずは土中の骨壺を掘り出すのですが、時には埋めた場所から1mも

ずれていたりと、探し当てるのは結構大変なのです。

前日におおよその場所を予測して行かせたのですが、線香立の後ろを

掘り始めたところ予想より左側に50㎝ほどずれ、深さはスコップ一本

分ほどだったと言うから結構深くに埋めたようです。

何とか1つ目を探し当て、更に左側を掘り始めた時、彼の右耳横から

「反対側のもっと深く」と声が聞こえ、突然の声に驚いて飛び跳ねた

瞬間、足首を捻ったと帰って来てからシップしてたほどです。

慌てて周囲を見回したそうですが、当然誰もいません。

すぐに反対側のもう少し深い部分に向かって斜めに掘り下げる。

すると、始めに見つけた骨壺の底が、フタの部分の少し上程度の深さ

から2つ目の骨壺が見つかり、予想より早く探し当てたようです。

これから戻りますの電話で、ちょっとした事があった・・・戻ったら

話すと言い、事務所で話してくれたのが今の話しです。

70代と80代の娘しかおらず、墓閉じして遺骨は散骨をすることに

なりますが、この仕事をしていると時々不思議な経験をします。

多分、霊だろうと思うハッキリした人が写真に写ったり、リンの音が

聞こえたりと色々あるし、突然、会員宅に伺い確認した人が翌日逝去

されるとか、つい先日、葬儀をされた娘さんは、夜の12時頃トイレに

起きて階段を降りていると青い光が横切った直後、病院からの電話で

父親逝去の知らせを受けたと話してくれました。

こんな内容の話題なら数え上げればきりがありません。

でも霊の存在は科学での説明は無理ですから、あるかもしれないし、

ないかもしれない・・・ 肯定も否定もしないと言うのが持論です。

今回の骨壺堀り出しで、場所を教えてくれたって事は霊が存在するので

あれば、嫌ではないって事なのでしょうね。

そう考えると、家族が良く言う言葉で「病院にいた時は何となく苦し

そうな顔してたけど、一晩経ったら穏やかで眠ってるみたいですね」

って言われる事がとにかく多いですが、安心したのでしょうか・・・

霊の存在の有無を議論する気は毛頭ありませんし、意味ありません。

霊の存在があると思う人は、その感覚の中で最善の対応をすれば良い

ことだし、無いと思う人も同様です。 本日14日も3軒が事前相談

入会に来館され、あと一軒が午後来ますが相変わらず「無理をするな

後の生活を最優先した葬儀を・・・」と主張、「うるさい親戚が・・」

と言われたら「お金を出してくれるなら言う通りにします」と堂々と

伝えろと言う・・・いつもの内容ですが、2人は葬儀をしてないのに

涙を流して「ありがとうございました」と何度も頭を下げて帰ったと

先に事務所に戻った僕に報告がありました。

一般に言う葬儀もせず、火葬だけの葬儀だとしても、故人は穏やかで

眠っているような顔になってくれるのです。 形式じゃないんだよな、

そこにあるのは人としての優しさ、思いやり、それが安心感に繋がる

のだけは間違いないと・・・いつも感じます。

それにしても息子の耳元で骨壺の埋まっている場所を教えてくれたの

って誰なんでしょう・・・

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします