昨夜午前1時過ぎ、布団に入って寝ようと思った時に携帯が鳴った。

高崎市の病院で転院予定だったお爺ちゃん逝去の一報。

午前2時過ぎ指定の病院へお迎え、市内の自宅に搬送して安置をする。

死亡診断書の記入や説明を済ませ、自宅に戻ったのは午前5時でした。

転院を考えていた家族、数日前に余命数か月と宣告され、慌てて入会

しに来館された2日後の夜中に逝去・・・人の寿命は誰にも分らない。

・・・神のみぞ知るって事なのでしょう。

人の終幕がいつ訪れるか分らないと言えば、昨日の午後6時、突然の

電話で「○○○子という者が葬儀をお願いしてはいませんか?」

男性の声で聞かれた名前は数年前に入会された独居のお婆ちゃんだと

分って「うちの会員さんですが、なにか?」すると、お孫さんからの

電話で自宅が全焼、お婆ちゃんは焼死、今は警察署にいるという。 

警察にいるとは署内霊安室である冷蔵庫にいるという事です。

それから数時間後、明日の朝(11日午前10時)に引き渡しになると、

改めて連絡が入っていたので、3時間の睡眠で起きて搬送の準備。

焼死体なら、死体袋のまま引き渡しになるはず、なら納棺状態で搬送

したほうが良いと判断し、後部の広い霊柩車に棺専用台を取り付けた

ストレッチャーの上に棺を乗せて警察署に向かいました。

お孫さんはすでに到着され手続きをされていたようで、我々は署内の

霊安室に霊柩車を移動、やはり死体袋に入ったまま引き渡しでした。

納棺前、署員の方が改めて死体確認の為、ファスナーを少し開けると

真っ黒に炭化した両足が見えます。

あんしん館に搬送、納棺状態のままドライ処置してご安置、お孫さん

夫婦が線香を供え手続きに入ります。

聞くと古くなった配線の漏電による火災のようだと話してくれました。

自分で火事だと消防に連絡もされたようですが、一酸化炭素で意識が

無くなりそのまま・・・だったようです。

病気や事故だけでなく、自宅の配線が漏電火災で人生の終幕・・・

人生は常に『一瞬先は闇』なんだと厳しい現実を改めて突きつけられ

見せられた気がします。 今回のようなケースでは若い人が居たから

助かるとは限りませんが、老人世帯や独居老人世帯は、助かる人でも

助からない確率は何十倍にも高くなるでしょう。

人が平凡に生きるのが難しいように、老衰で死ぬのも難しい事です。

多くの人は病気で、或いは事故で終幕を迎えているのです。

今回のような事故での終幕に接すると思います。

人が死ぬのは仕方ない事であり、人は死があるから精一杯生きられて

人生を楽しみ謳歌することもできるのだろう事は分る・・・

故人の人生が楽しいか、辛かったか分らないし、知る必要もない・・

けど、せめて最後の時くらい穏やかに逝かせてあげたかった・・・

故人本人もさることながら、残る家族にとっても・・・

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