あんしんサポートは早い段階から散骨場を所有し、墓終いも比較的

早い段階から手掛けてきました。 だからでしょうが、散骨奨励を

しているように思われがちですが、決してそうではありません。

以前のブログを読めば分りますが、散骨には後日手を合わせる場が

ないという大きな欠点や、子供達に父母、祖父母、曾祖父母・・・

と数えきれない先祖がいて、君が生まれてきた事、その尊い身体や

健康や命を粗末にせず、出来れば次の世代に繋げて欲しいといった

類の話しをするには最適の場が墓であり墓参りなのです。

400坪の山林専用散骨場を所有したのは今から足掛け6年になるが

当時は今ほど話題にならず、我々が所有したのも家族の持つ背景や

墓のある寺の対応に問題ありと所有したのが本音です。

あれから5年以上の歳月が流れ、今ではテレビでも散骨、墓終いを

取り上げた番組をよく見かけます。

日本人の決して褒められない部分として流行!?に乗り易い国民性

ってのがあり、つい最近ではマッサージ店が一気に増えたのは多分

全国的な現象としてあったはずです。

マスコミが騒げば騒ぐほど、散骨や墓終いも似たような傾向にある

のは否めませんし、業者も便乗している感が強くあります。

散骨が明るい印象を受けるのに対し、墓は暗い印象を受ける映像を

見ると、人の持つ真意というか、消費者の本音とは違う流れとなる

気がするので、6年間散骨をして、墓終いをしてきた経験から感じ

ている本音を言わせて貰います。

『散骨(海洋・山林)』

》勿論、海に撒いて欲しい、山で自然に還して欲しいと考える人も

いますが、僕の知る限り本音は墓に入りたいと思う人のほうが多い

ように感じます。 ただそこには墓守不在の現実や、経費の問題が

あり、止む無く・・・って人のほうが多いんじゃないかな。

散骨業者は散骨決定後に接触をするから、それまでの葛藤は判らな

いと思いますが、全ての人が好んで散骨の選択はしてないのです。

『墓終い』

》墓終い最大の要因は墓守不在なのは誰でも分ることですが、それ

だけではないように感じます。

家族で墓守不在なら一族郎党が入れる墓にすれば墓終いは相当減る

はずですし、寺に相談したら親戚で使う人は? と言われたと数軒

から聞いたことがあるので、寺もその辺は対処しているようです。

現存する日本の人は死んだら墓に入るのが当然と考え実行してきた

のですから、墓に入りたいと思う人が多いのは当然と言えます。

相談する家族に散骨や墓終いを勧めるのは、それなりに理由がある。

元々墓が無く、墓守がいない人や、金銭的余裕の無い人は初めから

全骨散骨か三十三回忌まで遺骨保管できる『ぱっく60』を勧める

のは当然ですが、墓があるのに墓終い、その後は散骨を勧めるのは

こんな理由の家族だからです。

・自分達の後は墓守がいない

・墓の維持に費用が掛かり、その大変さを子供達にさせたくない

・菩提寺への不信感(布施を始めとした金銭的問題)

墓守不在は墓所に関係なく何処にでもある話しですが、下2つって

金銭絡みなのが分るでしょうか? もう少し突っ込んで言うとその

費用は『寺の墓』が圧倒的に多額の費用が掛かっている事です。

ぶっちゃけた話、親戚で使用したら?と言うなら、檀家への負担を

減らすことを考えなければ墓終い、寺離れ、散骨希望者は更に進む

のは間違いありませんし、存続が危ぶまれる寺が急増するのは必至

だと思うのですが・・・

群馬県公営墓地の場合(取得費用・石屋費用は除く)

① 年間数千円の管理費以外一切掛かりません

※ 墓終いは簡単だから、守れる方法を模索し相談している

民間墓地の場合

① 管理費さえ全く掛からない墓所(水場無し)もあれば、年間管理

  納骨に数万円~数十万掛かる墓所もあり千差万別です

※ 費用が掛かり過ぎと思えば墓終いを勧めるし、あまり掛からない

  墓なら守る為の方法論を軸に相談します

自所に建てた個人墓の場合

① 建墓費用、都度の石屋費用以外一切掛かりません

※ 墓終いの話など出ません

寺所有の墓所に墓がある場合

① 毎年正月と盆に数千円徴収(おふだ?)を渡す寺も多い

② 宗教者の入る葬儀は菩提寺以外依頼できません

③ 葬儀の布施は最低30万円~100万円超えまで寺毎に違います

④ 直葬の場合でも納骨時に10万円以上の布施が必要です

⑤ 寺の新築は勿論、改修など全て戒名の位号により金額の決まった

  寄付を要求されます

※ 費用が掛かり過ぎる事のほうが多く、我々より家族が墓終い希望

  なのが現実、具体的な墓終いの方法論が相談の軸となっている

いかがですか? 見れば分るように寺の墓は他の追随を許さない程

費用が掛かり過ぎるのが最大の原因です。

もし寺が、寄付を要求せず、葬儀の布施は10万円とし、墓管理費も

末端の檀家の意見が反映された金額で、墓守不在になった場合でも

明確な対策が成され、それが一般消費者の理解、納得できるもので

あったなら・・・多分、寺離れ、墓終いは極端に減るでしょう。

当然、散骨も減るはずです。 それを墓守不在が増えているならと

永代供養墓を建てるのは良いとして、一人33万円だの、50万円だの

形を変えても強欲さは変わらないから、消費者が横を向いちゃうの

だと思うけどな・・・ こんな事を言うと各宗派に属する包括寺は

上納金や本山修繕費などで100万円以上の金が必要だから・・・と

言われそうですが、それは寺側の利己的理論でしかありません。

事実檀家の多くは限界であり、爆発寸前が分っている住職も相当数

いるはずです。 現状に問題を感じる住職は単立化を図れば良い。

僕が7年前、生まれて来ることを行政が認め、人は誰でも必ず死を

迎えるのは明白なのに、何で死に高額な金が掛かるのか!? 

と素朴な疑問を持ったことから始まった葬儀の仕事・・・

設立当初は色々言われましたが、葬儀より残る家族のほうが大事と

普通の神経を持つ人なら誰でも納得する言動を続けた事が、僕らを

支持する利用者の声が多くなった最大要因だと思います。

跡継ぎが居なくても安心できる安価な墓、葬儀だからと高額な布施

でなく誰もが納得できる金額の布施、それと人間性も大きく影響は

するでしょうが一般消費者が頼ってくるような寺があったなら・・

多くの人がその寺の墓に入る・・・って言うと思うのですが・・・

僕が散骨場を所有したり、永代供養墓を建てたり、墓終いの手伝い

をするのは、会員さん達から相談された結果なのです。

今回の結論として、散骨、永代供養墓、樹木葬など多様化していま

すが、墓に入り易く、守り易い条件があれば戻ってくるはず・・・

それは、ぬるま湯から出る覚悟さえあれば、決して難しいことでは

ないと思える・・・方法を問われれば簡単に答えは出るからです。

消費者、一般檀家の現状を正確に理解している住職にお願いする。

日本の小市民が、墓守不在でも不安なく入れる墓、全く新しい発想

の墓を造ってくれませんか?  なぜ僕がこんな事を言うか!? 

それが実際に墓終いをし、散骨をした多くの消費者の本音であり、

本当の家族目線だと感じているからです。

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