隣接市の市営住宅で独居老人が亡くなった。

家族はおらず都内に住む姪が、交通の不便な群馬ゆえレンタカーを

借りて群馬に来て葬儀やら全ての手配をしていると言う。

お金も無く我々に連絡をくれたのは亡くなってからだった。

でも訪問してくれる医師に看取りを依頼してあり、検視は入らずに

済みましたが、孤独死で半日は経過している遺体の処置と、搬送が

できるまでの腐敗遅延処置には問題がありました。

後から聞かされた話しでは、素人の姪は自分が立ち会わないと死亡

診断をして貰えないと思っていたようで、都内から群馬までレンタ

カーで来ると伝えたのだから、数時間掛かると分っていたばすです。

発見時点で相当の時間が経過し、この季節なら遺体がどんな変化を

するか医師なら分っているのです。

ほんの少し医師が心ある対応をしてくれたら、親戚が普通に会える

程度まで死臭を抑えられたのでは・・・そう思えてなりません。

また自宅逝去で看取りをする時、何で院内逝去のように遺体処置を

しないのでしょう? その点はいつも不思議に思います。

その数日後、市営住宅に住んでいたお婆ちゃんの部屋片づけをする

のに、車の無い姪後さんが片づけるのは簡単ではないと、葬儀した

流れもあって格安で片づけを手伝うことにしました。

公営住宅で使用した風呂釜は、各市のごみ処理場で処分してくれる

ことになっていますが、姪後さんに代わって我々がごみ処理場まで

運んで処理して貰おうと電話をすると「ご本人か、ご家族以外の方

では引き取れません。決まりですから」と全く理解不可能なことを

当然のように言う役所に、正直ぶちきれそうでした。

本人は亡くなってるし、家族はいないし、姪後さんは都内在住だし

車は無いので、都内から来てトラックをレンタルして運べって事?

市営住宅に住んでた人が亡くなり、使っていた風呂桶を処分するの

ですから、故人が使用していた風呂だと証明できれば良いだけの事

本人か、家族・・・独居者で家族のいない人は駄目って事です。

どう考えても理解不可能ですが、行政はもっと大事な事が理解でき

てないのが分ります。 このケースは親族に片づけなど出来ないと

言われても仕方ないのです。

その場合、行政が税金で片づけることになります。

税金で片づけるのは良いってこと!? それより理解不能な決まり

のほうが税金投入より大事だと思っているの?

親族が好意で処理をしようとし、我々も好意で住居片づけを手伝い

退去しようとしてるのに・・・この対応は腹が立ちます。

なら家族ではないからできませんって言えば良いわけです。

家族でもない姪後さんに行政も強制出来ないはずです。

これからは、家族じゃ無かったら放っておけば良いって言うほうが

葬儀を出した人達も費用が掛からず良いし、我々も好意など示さず

とも行政がやりゃ良いんだ・・・で構わないって事なんだろうね。

理解できないのは『決まりは何の為にあるか!?』です

決まりとは行政の為にあるものでなく、善良な市民を守る為にある

のが本来の決まりのはずです。 

こんな対応を当然のようにしてるから、行政は・・・って言われる

わけで、善意が理解できないから、善意は無用と考えるようになる

現に僕自身がそう思ったし、きっと沢山の人達が同じように感じた

経験をしているのではないでしょうか?

今回は隣接市の話ですが、我々が住む前橋でも同じように対応する

のでしょうか・・・もっと心ある対応をするはず・・・と信じたい

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