昨日のブログで『ピンチがチャンスだった』的な例を挙げましたが
『もう少し具体的に教えて欲しい』と数人から言われたので、昨日
『もう少し具体的に教えて欲しい』と数人から言われたので、昨日
書いた部分をコピーし、本日ブログはいつも以上に長くなるでしょ
うが、もう少し突っ込んで書いてみます。
昨日書いた部分(例題1)
蒸発した父親逝去の知らせが入り、最後を看取ってくれた女性が
老女だと思い、父親がお世話になったお婆さんなら、何ができる
かは分らないが、とにかく会ってみようと会った事が、あんしん
サポート設立のきっかけとなる。
自分なりに思うポイント
最大のポイントは、もし、あなたが僕の立場だったなら!?です
商売の尻拭いもせず、家族を捨て蒸発した父親逝去の報が37年後に
届いたとしたら、父親の最後を看取ってくれたお婆さんなのだから
自分にできる事があったら・・・と会いますか?
また父親の話しを聞かせて貰うため、シティーホテルで一晩中話し
ましたが、多分、僕から嫌な印象を受けなかったから応じてくれた
のだと思います。 それが葬儀に関心を持つきっかけとなりました。
不思議と父親に対する恨み辛みは、倒産直後から感じた事がありま
せんでしたし、その女性の存在があったお蔭で、晩年は幸せだった
ように感じられホッとしました。
父親は弱い人だとは思いますが、その部分は反面教師として、また
稼業が順調な時は人様より裕福な生活をさせてくれたのですから、
僕にとっては良き父親だし、事業に失敗はつきものです。
多分父親はもっと大きな事業に、もっと良い事業にと考えたすえの
結果だろうと思います。 周囲は別として、家族くらいは理解して
あげたいと、彼を罵倒する周囲がいたから、彼を擁護する感覚にも
なれたのかもしれません。
昨日書いた部分(例題2)
経営してきた美容室に依存した生活にも限界が来ると、20数年
頑張ってくれたスタッフにお店を無償で譲る覚悟をし、その旨を
伝え実行した事で、今のあんしんサポートでの生活が可能となる
自分なりに思うポイント
美容師でもない自分が食べて来られたのは、頑張ってくれた人達が
いたからで1千万円の資本投下で25年食えれば上出来です。
それと、加齢したスタッフを縛り付けたら、最後まで面倒をみられ
るのか!?との自問自答ではNOでした。 なら自分で経営を続け
られるのか!?美容師でもない僕にはNOです。
なら今まで通ってくれたお客様にも、20年以上頑張ってくれたスタ
ッフにも、最善なのは会社を譲ることでした。 若干の借金が残り
ますが、問題になるような金額ではないのと譲渡する本人にお金が
無いので無償と決めました。 退職金がわりってことです。
問題は僕自身がどうやって食べていくかです。
時を同じくして上記の父親逝去の知らせ~一連の流れで、葬儀業界
への扉が目の前にあり、その扉を開ける覚悟ができました。
会社を閉鎖し、店舗を譲渡するには、最大の借金返済が終わった時
だと考えると1年間はありました。 その間は事務所を本拠地として
活動しましたが、逃げ場の無い50代の挑戦でもありました。
元々坊ちゃん育ちですから、根が軟弱なのは自分が一番良く分って
いるので、帰る船を燃やした、背水の陣とも言えたでしょう。
※一緒に働いてくれた仲間の将来を優先すると、自分の将来は不安
だらけとなりますが、自分の事は自分で何とかすれば良いし、何を
しても食っていけると腹を括ったのが最大のポイントに思えます。
昨日書いた部分(例題3)
また賃貸している美容室では家賃が払えないからと、別の場所に
美容室を移動したいと言われ、その旨を家主の法人に伝えた事で
今のあんしん館が誕生するが、その際、我々が支払った全金額は
わずか21万円だけで、安置室、式場が所有できることになった
自分なりに思うポイント
譲渡正式にが決まったのは、10年ローンが完済する10か月前でした
から、すぐに家主である法人に連絡し、次の入居者探してするよう
報告すると、担当常務が飛んできて、引き続き借りて欲しいと言う。
僕は葬儀の仕事を始めるから、当面はこんな大きな建物は不要だし
僕が借りたら遺体を運び込む事になるから、後で借りる人がいない
と話すと、それでも良いから借りて欲しいと言う。 なら、僕には
お金が無いから無理だと伝えると、建築業である家主が全て工事を
するから、3年間だけ家賃を5万円上げてくれたら良いと言われて、
正直なところ嫌々了承したのですが、今から思えば、あんしん館を
持てた事が大きな飛躍へと繋がったようです。
※美容室として10年間、業者への支払いや家賃など、お金に関して
だけは信用して貰える対応を心掛けてきました。 それと自分達が
退出したあと、入居者を探すのは大変だろうと早い時期に報告した
のも良かったかもしれません。
※第一に譲渡する美容室では器が大き過ぎるから小さな店舗に移転
しても良いですか?と言われ、閉鎖に向け、さらに店舗を片付ける
費用負担も増えますが、同じあげるなら美容室が順調に運営される
ほうが好ましい訳ですから快諾しました。 この事に関して言えば
譲られた側は今でも理解してない事でしょう。
また立つ鳥跡を濁さず・・・ですかね。
10年間お世話になった家主さんですから、お互い笑顔でお別れする
のが礼儀だと考え10か月前に報告した事も良かったのかも・・・
昨日書いた部分(例題4)
あんしんサポート設立当初、葬儀施行も出来ず、霊柩車もなく、
全てを既存葬儀社に依頼していましたが、もっと低料金で葬儀を
したいからと、依頼方法の変更を申し出ると「なら全ての依頼は
受けない」との回答から全て自社施行するようになり、当時目指
していた5万円火葬支援パックが可能となる
自分なりに思うポイント
あんしんサポートの初志は弱者の支援であり、人が死ぬのは自然の
摂理で当然なのだから、なぜ死に高額な費用が掛かるのか!?
そんな馬鹿げた話がいつまでもあってはならない・・・これが初志
であり、国保からの支給額5万円で可能な直葬を目指してきたのを
山あり谷あり、業者や、世間の壁が立ちはだかっても前に進む道を
模索し前進あるのみ・・・って感じでした。
結局、人に頼ってもできないと分れば、自分でするしかないわけで
霊柩車が高ければ探し、ヤフオクで購入、業界で販売されいる物が
高ければ他のものを探してくる。 その結果の良し悪しは利用者が
教えてくれる。と業界の人達の意見はどうでも良くて、大切なのは
利用する葬儀の素人である一般消費者の本音との姿勢を貫いてきた
ことが功を奏したのかもしれません。
※壁や障害があるから工夫もするし、乗り越える術も身に付くし、
お金が無いから頼めない、誰も頼れないなら自分でするしかない。
その結果として知識も技術も精神力も企画力も全てが超スキルアッ
プすることになるんだと思う。
この感覚は、家業の倒産で家族がバラバラになり、誰も頼ることの
できない環境で育まれたように思う。 誰かに甘えられるってのは、
甘えられる人がいるからで、誰もいないと分れば人は強くなるしか
ないし、強くなれるものです。 この貴重な体験を15才で経験でき
たのは僕の大きな財産のひとつでしょう。
あなたの周囲には沢山の人がいますが、その人達をよく見ていると
二種類の人間がいる事に気付くでしょう。
①世の中の不幸を一人で背負っているような感覚の人
②どんな状況になっても前向きで向上心を無くさない人
あなたの友人はどちらですか? どちらが多いですか?
自分も多数と同じ種類の人間だと思って間違いないでしょう。
人は自分と異質の人とは長くは付き合えないものです。
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