昨日夜、9時28分電話が鳴ると、事務所にいた我々に緊張が走る。
時間帯からして搬送依頼の電話だと千明の応対を聞く「いえいえこちら
時間帯からして搬送依頼の電話だと千明の応対を聞く「いえいえこちら
こそ」が最初の言葉・・・ ん!? 依頼じゃねぇなとPCに向かって
仕事を続けるが、千明は暫く談笑している。
途中で相手が2人替わったようでしたが5~6分話しをすると、掛けて
くれた電話は葬儀依頼用なので、いつまでも話をしていられないと伝え
電話をきったのです。
「誰!? なんの電話!?」と聞く僕に数日前に母親の家族葬をされた
兄弟の名前を言い「とにかく良いお葬式をして貰ってありがとうござい
ましたって何度も言うし、途中で弟さんに替わったら泣いてお礼言って
ましたけど、兄弟でお酒飲みながらお母さんの話やお葬式の話しをして
たら、どうしてもお礼が言いたくなって掛けたみたいです」とのこと。
「湯かん納棺は勿論、故人を偲ぶも良かったし、自分達が思ってた以上
の良いお葬式ができて、いいお酒が飲めているって言ってました」とも
聞かされました。
酔っ払いの電話ではありますが、嬉しい電話なのは間違いありません。
この「いいお葬式が出来てありがとうございました。」という言葉だけ
でなく家族の見せる態度や表情に対し「前の会社では一度も見たことは
ありません。っていうか多分、どこの葬儀社でも殆どないと思います。
それが、あんしんサポートでは毎回のように家族が言うのは凄い事だと
思いますよ」と言うのが8年間大手葬儀社で勤務してた千明の弁です。
ところが、言われた僕はピンときません。 というより他社との違いが
全く分らないのが僕でもあります。 そこで聞いてみました。
武井「うちと他の葬儀社って何か違うの!?」
千明「全く違うって言っても過言じゃないほど違いますよ」
武井「へぇー そうなんだ・・・ 何が違うの!?」
千明「色々あり過ぎるけど、第一に感じるのは家族との距離が非常に近
いってゆーか、普通ある業者と家族の壁が殆どないですよね」
武井「ふーん、、そうなんだ・・・他にある!?」
千明「話し方も全く違うし、、、家族がこれは?って言っても不要なら
そんなの要らねぇって、決して丁寧な言葉じゃないけど、商売を
感じさせないって言うか、家族は本音で相談できる人だってのが
分るし、それが最後までっていうか葬儀の後でも一環しているし、
集金の時は見積りと全く同じ金額、、、って当たり前の事だけど
本当に家族の目線なんだって実感するんだと思いますよ」
武井「話し方って!? 本来僧侶が説明すべきな十三仏の話とか、団子
、忌明、供養の話とかは確かに独特だと思うけど、納棺師として
最低限必要な白装束や湯かんとは、、、なんて話なら誰でも大差
無いんじゃないの!? 必要な事は普通言うでしょ?」
千明「そうなんですけどぉ、、話しに引き込むと言うか引き込まれると
言うか、独特の武井節語り口調で、その時間は部屋全体の空気が
ひとつになってるし、代表の話しひとつひとつに、大きく頷いて
聞いてる人が殆どですから真似はできないですよ。事前相談から
始まって、ずっと寄り添ってる感があって家族は安心できるんで
しょうね。 それだけに私達にはプレッシャーですけど・・・」
褒め言葉なのは分かりますから有難い話ではありますが、他の葬儀社と
何がどう違うのかはちーっとも分かりません。
分る必要もありませんが、他で葬儀経験のある人ほど感謝される・・・
普通の葬儀社での対応や納棺師ってどんな事をして、どんな対応なのか
何をどうしたら、それほどの違いが出るのか!? 不思議に思えます。
このブログを書いてる途中、昨日相談にきた方から電話が入りました。
娘さんが妊娠したが、事情があって出産を断念し早産の選択をするしか
なく、どうしたら良いかと知り合いに相談したら、僕に相談を勧められ
たのだと言ってましたが「昨日は親身になって色々聞いてくれ、アドバ
イスもしてくれたと感謝の連絡と、入会希望の連絡だったようです。
当たり前の事を言い、当たり前の対応しても、大きく感謝される現実に
生き甲斐、遣り甲斐だけでなく我々を本当に必要としている人達がいる
なら、その人達に存在を知って貰える動きをしなきゃだって思います。
酔っぱらって掛けてくれた感謝の電話ではありましたが、我々三人には
最上級の活力剤であり、我々が存在する必要性や意義を再認識できる時
にもなってくれるのです。
葬儀をされた家族から紹介されてくる人達は、皆さん親切で良い葬儀を
して貰えるから相談してごらんと言われて来たと言い、料金が安い話は
その次に出てくるのが99%なのも、我々にとっては嬉しいことです。
6月後半、ちょっとバタバタと葬儀が続き、体調を崩している時だった
事もあって、感謝の電話2件は僕にとって特効薬になってくれました。
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