なぜか葬儀は重なりますが、昨日は県内遠方からの来社と都内からの

問合せが重なる珍しい日でした。

最初は23区内に住む方からで、現状都内では逝去されてから火葬が

できるまで一週間ほど待つのですが、知人の葬儀(火葬式)でそれを

知り待たずに済む方法はないか都庁に問い合わせたのだそうです。

そこで話に出たのが、群馬県前橋にあるNPOあんしんサポートなら

群馬県まで搬送して火葬する都内在住者用の火葬式パックがあるので

相談してみては? と言われたと電話してこられました。

群馬まで搬送して安置し、都内まで搬送しての火葬はできませんか?

と言われ、都内お迎え→前橋安置→都内で火葬という流れになります

ので、それは出来ないと答え、さらにその方法では一週間待ちは一緒

であることも伝えます。 

都内お迎え→前橋安置→群馬で火葬→永代供養散骨(散骨有無自由)

以上で198.000円+消費税+有料道路実費ですから、実質料金

では22万円程度で、希望者は焼骨の散骨と一部永代供養墓保管まで

全て完了するとお伝えしておきました。(火葬費用含む)

午前10時過ぎ70代の男性が話しを聞かせて欲しいと来館。

聞けば車で1時間30分ほど掛けて、葱とこんにゃくで有名な下仁田

から来たと言います。 井森美幸さんの出身地と言えば分る方もいる

かもしれませんね。 ってゆーか、、僕もどんな場所か分りません。

前橋から都内まで高速なら1時間ですから、下仁田は遠いですね。

我々が事務所にいたから良かったけど、葬儀等で外出してたら無駄足

でしたと笑って話し、唯一可能な『遠隔地火葬式パック13万円』+

消費税(追加不要)を詳細な紹介をします。 簡単に書くと以下で、

地元お迎え→前橋安置→地元役場に死亡届出と火葬場予約→予約当日

地元で火葬の以上で13万円+消費税が総額です。

『永代供養散骨』も希望との事で18万円+消費税で納得され入会し

帰っていかれました。 その10分後、初老の女性が来館されます。

聞けば北軽井沢の長野原から2時間掛けて弟の運転で来たと言います。

これまた我々が居て良かったと話し、遠隔地火葬の話しをすると姪が

前橋に住んでいるとの事で、なら前橋で火葬すれば無料だと伝える。

地元では1万円の火葬料が掛かるし、我々も遠方まで霊柩車移動する

必要もないし、死亡届提出も前橋市役所で済むので楽になります。

地元お迎え→前橋安置→前橋市に死亡届出→前橋で火葬という流れで

13万円+消費税である旨を説明、入会して帰られました。

昨日来館された、このお二人と前日に来館入会した家族が皆同じ事を

言ってたのを改めて思い浮かべます。

一言で書くと『他の葬儀屋さんと話す内容が全く違いますね』です。

僕は葬儀社での勤務経験もなく、打ち合わせは誰にも教わっておらず

見てもいないので違いは分かりませんが、三家族の言う葬儀屋さんの

話す内容とは次のような事らしいです。

■ 通夜はするのが普通で、葬式の昼間来られない人に喜ばれる

 ・会葬者全員に通夜返し、親族と残れる人には通夜振舞の飲食

■ パックの棺以外に何種類もあり、高い物では30万もするらしい

■ 骨壺、祭壇生花、霊柩車、灯篭類、等々葬儀に使う葬具や装飾品

  だけでなく、飲食と返礼品は勿論、湯かんの種類など全てを選ぶ

  作業が話の大半で、他は葬儀社で決まっている流れに沿って事務

  的に話しをするのが普通らしい

あんしんサポートでは、清めの料理、香典返礼品は決めて貰いますが

それ以外の選択は殆どありません。 時間を掛けて話しをするのは、

現時点での財布事情や無理をしてはいけない話、葬儀本来のあるべき

姿とか、供養とは、最高の供養とはなど、お金を掛けることが葬儀の

本質でなく、故人も含めた家族が何を望み、どんな本音かなどの話が

大半を占めます。 ■の部分は10分もあれば充分で、棺や骨壺など

写真を見せるだけですが、家族から何か言われる事はまずありません。

なぜ同じ葬儀をする葬儀社で、打ち合わせ内容が全く違うのか?

葬儀社の立ってる場所、、スンタスの違いでしかありません。

三家族の言う普通の葬儀社は『商売』と『自分達の知る常識』から

ものを言うということでしょう。

『商売』

・できるだけ料金を吊り上げたい、儲けたい、だから売りつけたい

 これ以外には何もないし、本音は否定できないでしょう

『自分達の知る常識』

・これが問題であり恐い部分でもありますが、例えば『供養』とはと

 考えれば良いのですが、考える事はなく、誰かの請け負いを覚えて

 思い込んでいく、、ある種の洗脳と思い込みでしかありません。

・現存する葬儀祭壇など昔はありません。 装飾品や灯篭類も一緒で

 全て後から葬儀屋さん業界が造ったものです

・その理由は簡単で、日本は神国ですから仏式葬儀は、仏教伝来以降

 だし、葬儀を突き詰めると宗教もなく、家族のお別れって事です

・また仏教でも49日は納骨する日でなく、仏の仲間入りをする日で

 元々土葬の日本は、本来なら即日が納骨日なのです。

僕は葬儀業界で知識を得なかった事が幸いしているのでしょう。

自分で調べ、自分なりに考え、葬儀の本質を考えられたのは大きいと

最近になってつくづく思います。

そしてもうひとつ、三家族のいう普通の葬儀社とあんしんサポートは

決定的な違いがあり『家族』です。

言葉では家族の為、家族の立場で、、家族目線でと言ってはいますが

あくまで口先だけでしかないのは、僕で無く葬儀をした家族の大半が

「その通り」だとくちを揃えて言うでしょう。

家族不在の葬儀、、、それが現状の葬儀であり、それが様々な後悔を

生み出す要因なのは間違いありません。

次回は『家族』を最優先した葬儀のあり方についてです。

867話も書いていると、同じような内容の話は何度も出ているはず

であり、それは自分でも覚えていません。 しかし同じ自動車の説明

でも上下左右から見た言い方をしたり、車内やエンジンや色だったり

あらゆる角度からの説明で、より鮮明なイメージとなるものです。

通り一遍の説明や知識で分かったような感覚になるより、何度も違う

角度からの切り口や話しを、ご自分の中でより鮮明にし、自分で学び

調べる事で、いつか自分なりの考え方が生まれるでしょう。

そうして生まれた自分なりの純粋な考え方を実践する事が、葬儀だけ

でなく何事においても後悔しない最大の秘訣だと思います。

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします