25日夕方、相談に来たがあんしん館が閉まっているので連絡をした

という電話に急いで戻ると姉弟の2人が車で待っていました。

館内に入るとすぐに話しを始めます。

「お急ぎの方がいるそうですが、今はどこの病院ですか?」すると

「もう死んでるんです」との返答に

「えっ? ご遺体はどこに?」と改めて聞き返すと

「今警察に居るんです」との返答が返ってきた。

「って事は警察の冷蔵庫ですよね? 孤独死? それは誰?」

「はい、父親で21日に亡くなったみたいです」

「2人は故人と今日初めて会ったの?」

「はい」

階下の住人から足音がしなくなったとの連絡を受けて、24日に発見

され検死した医師によると21日頃の死亡と推定されたようだ。

生活保護でお金もなく、子供達もお金が無い状態だという。

火葬予約確認をすると26日空きなし、28日空きなし、27日午前

10時の火葬しか空いてないので、27日朝の引取りで良いか警察に

確認をして貰うと、それで良いと了承を得られた。

これで安置費用は掛けずに済むので、火葬支援パック税込5万円での

火葬式が決定した。 ところで市役所はなんて言ってたの? 聞くと

生活保護は生きている時の制度で、死んだ日以降は返金してもらうと

言われてきたようだ。 お金が無いので何か良い方法はないか聞きに

行った人達に「葬儀が全部終わったら相談に来てください」と言われ

「来たら何かしてくれるのか!?」と聞き返すと「・・・」と黙って

いたのだと言う。 いかにも役所仕事としか言いようのない対応だ。

生活保護の葬祭扶助とは、生活保護者が葬儀を出す時に支払われるの

であって生活保護者の葬儀に出る費用ではない・・・

その通りではありますが、現実は各市の各担当者毎に対応が違う。

■逝去翌日以降の分は返金してください。という事もあるし・・・

■大変だろうから葬儀費用の足しにしてくださいという人もいる

厳密に決まってないのが現実なのは明らかです。

しかし今の時代背景の中では、そろそろ明確な指標が必要なのは現場

サイドでは分かっているはずです。 じゃなかったら担当者によって

不公平な対応となるのも明らかです。

税金を使うのですから何でも出せば良いとは思いませんが、この問題

大至急全国的に統一された明確な指標を制定すべきです。

警察の温情もあって、27日午前9時20分警察の冷蔵庫にお迎え、

納棺してそのまま火葬場に直行、家族と待ち合わせになりました。

僕にも経験はありますが、若い頃は数千円の金もない・・・ なんて

ことはいくらでもありました。

人生の中でちょうどお金の無い時に、家族の終幕が重なる事はいくら

でもあり得るでしょう。 火葬する金もないのか!?って呆れるかも

しれませんが、そんな人いくらでもいるのが現実です。

またひとつ、赤字の葬儀を抱え込みましたが、それと同時にあんしん

サポートの存在意義を再認識させられた日となりました。

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