昨日の朝8時30分、あんしん館にご安置したお婆ちゃんでしたが、

湯かん納棺、お別れの儀を葬儀とした『家族で送るお葬式』を済ませ

本日午前9時30分火葬炉に入りました。

その間、なんと25時間という短時間でも可能なんだと、葬儀をした

僕自身が驚いています。 さらに喪主の息子夫婦に対しお婆ちゃんの

姉妹から「お通夜は? 葬儀は? お坊さんのいない葬儀なんてある

のか!」と色々言われたらしいのですが、今朝、火葬炉に入り、集金

する時「うるさかった叔母達が良い葬儀だったと黙りました。本当に

良いお葬式でありがとうございました」と喪主や妹さんから言われ、

そうだったのかと、初めて裏話を聞かされ分りました。

25時間を振り返ってみましょう。

① 昨日午前6時56分、搬送依頼の連絡電話で千明に起こされる

② 息子はドライアイス取り、僕は事務所に向かい搬送、安置準備

③ 午前8時過ぎ、指定された病院に到着しお迎え

④ 午前8時30分あんしん館到着、ご安置(ここから25時間)

⑤ 家族の到着を待って打合せをする

⑥ 13日友引で斎場休日の為12日10時の火葬を予約する

⑦ 火葬式で話しを進めると『家族で送るお葬式』希望だと分る

⑧ 午後3時の湯かん納棺を決め、親族に連絡

⑨ 午後3時、親族10名による湯かん納棺の儀

⑩ お別れの儀は花を入れ棺を囲んでお茶を飲みながらの歓談30分

⑪ 親族で棺のフタを閉じて葬儀終了

⑫ 棺はあんしん館にご安置して一晩過ごす

⑬ 本日午前9時30分、霊柩車にて棺搬送すると親族15名が待機

⑭ 午前9時40分火葬炉に火が入る(ここまで25時間)

⑮ 約60分後拾骨、斎場の外で喪主から挨拶

⑯ 親族全員で食事に向かいお清め

⑰ 12時20分喪主から電話が入り、自宅後飾り祭壇作りに向かう

⑱ 午後1時自宅に焼骨をご安置して葬儀終了

このあと線香を供えてくれる人達を待つ為、土日2回が過ぎるまでは

自宅にご安置してから公営墓地に埋葬するとのことです。

お迎えの時間が朝だった事もあるでしょうが、湯かん納棺ではいつも

のように家族的な温かい雰囲気の中で、親族一人一人の手でしっかり

旅支度も整え、みんなが自分達の財布から小銭を出し合い三途の川の

渡し賃も持たせたし、お別れの儀では施主花一対の花を切り取って、

顔の周囲や棺全体に入れた後、30分でしたが棺を囲んで座って貰い

姉妹や親族で和気あいあいと故人にまつわる話しもできた・・・

というのが、火葬までの短時間も感じることなく、良いお葬式だった

と姉妹や親族に言わせたのかもしれません。

湯かん納棺の儀でいつも言いますが、葬儀で大事なのは規模や形式

ではなく、送る家族の心で、最高の供養も心で行うもの・・・

葬儀は今の家族ができる無理の無い範囲で行うべきもの、故人だって

家族に無理をさせる葬儀なんて望んでいません。

そう、お金は掛けずとも、豪華ではないけど、立派な葬儀はできるという

ことを実感できたからこその、親族の納得だったのでしょう。

また考えてみれば、ご安置で数日過ごしたとしても、親族が故人の近くで

過ごす時間はわずかでしかありません。

ただひとり故人がご安置されている時間を全てカット短縮したお葬式

だったのかもしれません。 

親族が近場にいて、安置、ドライアイスなどの費用を抑えたい家族と

仕事の都合で、できるだけ短期間で済ませたい家族にとって2日間、

正味1日半あれば立派な家族葬ができると教えられた葬儀でした。

ブログでも触れていますが、本当に近しい家族親族での葬儀ならば、

拾骨してから、みんなで食べに行けば安くて、温かくて、旨いものが

食べられるお清めもできるってことです。

僕は火葬炉に入り、親族を待合室まで連れていくと事務所に戻って

くるのですが、帰り際「これで会員では無くなるのですよね。 近々に

また会員登録をしに伺います」と言う喪主夫婦や喪主の妹さん。

「はぃ 分りました」といつもの事なので、当たり前のように帰ってきま

したが、良く考えると火葬をしている最中に、また会員になりますって

言われ、本当に来てくれる人達が殆どなのですから、現状に関しては

葬儀施行を行う人間性、葬儀の内容と使用する葬具、そして葬儀費用

それらを複合したトータルで、家族目線の
葬儀になっていますよって、

家族から合格点を貰えた証しが、再入会なのかもしれません。

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