3日昼過ぎ、搬送依頼が入ったので4日朝現在、あんしん館には4名
ご安置されていましたが、2日の廃インクのカートリッジ交換ランプ点
灯から始まりドタバタ劇が続いてます。
昨日印刷出来なかった60㎝×2m門標2枚、60㎝×80㎝門標も
2枚、電照遺影A2サイズが1枚の印刷をする為に朝8時30分に、
息子は自宅を出たようです。10時近く息子から電話が入り「思って
いたより高くて5枚で33.840円だけど。どうしますか?」との
こと・・・心の中では『たっけー!』とは思いましたが、印刷をして
来るように伝えます。 やたら高い印刷を済ませて息子が戻ったので
午後忙しくなる前にと『すき家』で二人は違う種類の牛丼、僕は納豆
定食を食べて戻るとき、事前相談に来る予定だった対象者が亡くなっ
たとの連絡が入りました。
そこで午後2時に自宅に迎えに行き、午後3時から湯かん納棺の儀を
する予定を少し繰り上げて12時30分団地の自宅に迎えに行きます。
管理人さんから預かったというエレベーターの鍵を使ってストレッチ
ャーが入るようエレベーター内の奥にある扉を開こうと、鍵を差し込
んで回すと、グニャ、、、という感触のあと鍵はちぎれてました。
「うっそー!? あり得ねぇ」と叫んでみても扉はビシッと閉まった
まま動かずだし、ストレッチャーを4階に運ぶのは不可能です。
・・・・どうすっかな、、数秒考えてストレッチャーは1階に置いた
ままで4階の自宅に向かうと「鍵がちぎれちゃったから4人で運ぶし
かないね」と我々2人と故人の息子2人の4人で、搬送シートのまま
自室からエレベーターに乗せ、一階まで来ると後ろからお母さんが、
水が流れてるからとタオルで拭きながら着いてきました。「ん? 水
ってなに??」「黄色いから多分体液だと思う」とお母さんの声に
『体液? 腹水のこと!?って確かこの人C型肝炎じゃん」と心ので
言いますが、手を放す訳にもいかず1階に置いてきたストレッチャー
に何とか乗せて足元のシートを触るとビッショリ濡れています。
『ほんとだ、、参ったなぁ」と思いながらも寝台車に乗せるとすぐに
自宅に引き返して石鹸で手を洗います。
車内は少し生臭く感じますが、あんしん館に到着すると改めて洗浄液
で手を洗い、ゴム手をはめてから湯かん用の台車布団に移動します。
搬送シートの下には、新しい搬送シートを敷いて濡れた部分は身体の
下に折り込んでおき、ドライアイスを当て直して準備完了。
すぐに寝台車で総合病院までお迎えに向かい、ご遺体を乗せるとすぐ
あんしん館に戻ってご安置をしますが、午後3時からの湯かん納棺に
列席する親族が座っている所をストレッチャーで運びます。
ご安置をして葬儀の形と日程だけを決めると、何とか10分の遅れで
湯かん納棺の儀を始めました。
あんしんサポートが一番大事にしているのが、湯かん納棺の時間です
家族の手でひとつひとつの旅支度をしっかり結んで整える・・・
家族が最愛なる家族を送るのを実感できる唯一の時間だからです。
しかし今回は体液で身体が濡れているので、僕と家族中心でご遺体に
触れる部分は対応しての湯かん納棺の儀となり、僕的には少し残念な
湯かん納棺だったと思っていましたが、本日前橋斎場での葬儀は予想
以上に会葬者が多く170名ほどでした。 もしかしたらとの予測が
当たり、開式を30分繰り上げて正解でした。
お清めの部屋で親族の方々が「俺の時も頼むよ。もう決めたから」と
言われたり、故人の奥さんや息子さんからは「親戚のみんなに友達な
の?って言われたから、ううん、今回の葬儀で初めて知った人だよ。
って言ったら、へえー随分親しげだし、こんな親切な葬儀屋さん見た
ことないから、てっきり友達かと思ったって言われました」と嬉しい
ことを言ってくれました。 これで疲れが取れたら
葬儀が終了し、斎場の片づけや掃除が済むと、息子は高崎市斎場まで
走って火葬式のお婆ちゃんを霊柩車で搬送。
我々は午後3時から湯かん納棺の儀、午後6時前になってようやく、
本日初めての食事をして帰りましたが、ちょっとめまいがしてます。
明日も朝8時に来て、8時30分には斎場に入り葬儀の準備です。
但し、明日の葬儀はもしかすると、会葬者250名、、、なんて事も
あり得るパターンなのに、アシスタントが確保できません。
司会と返礼品屋さんと我々3人、ビンチヒッターでお茶入れと待合室
掃除にうちの奥さんが加わるだけで何とかするしかありません。
明日の葬儀が無事過ぎれば、6日の葬儀はあんしん館で湯かん納棺に
続いて家族葬ですから問題ありません。
6日の葬儀と7日の火葬式までが現在入っている葬儀ですが、この後
少し休ませて欲しいのが本音です・・・
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