日本人には非常に多いタイプである事は確かで無信仰と言いながら
『墓を建てたらお坊さんに拝んで貰うという人』や『葬式ってのはお坊さん
が拝んで焼香をする儀式』だと思っているなどは典型的な人です。
葬儀依頼時に宗教者について伺うと仏式で行いたいと言い、当方
紹介の宗教者謝礼額を聞かれ答えると「それでお願いします」と
迷いなく即答され依頼する。
全ての手配が完了すれば夜中など一旦帰り、翌日の作業となる
場合も多々ある。
翌日、ご安置作業等が全て完了し、家族と話していると、墓は
ある寺の敷地内にあると分かったりする。
当然、菩提寺があるなら事前に話しは通してあるか等を確認すると
何もしてないとあっさり答えるのです。
それでも菩提寺への報告が間に合う場合は何とかなりますが、
時には変更できない状況だって起こります。 これを宗教者の方が
読めば、当然のように檀家さんの非を責めるでしょう。
確かに先祖の遺骨を守って貰っている寺を無視しての依頼は、
人として問題ある行動なのは間違いないが、そう思わせる寺側に
問題はないのだろうか? 遺骨を守ってやってるという態度や、
多くの人達が高いと思う布施や、管理費、寄付等での、お金を
徴収するのが当然という態度や、お寺の言うお付き合いとは檀家が
お金を出すか、奉仕をする事とかで、ようは檀家から見ればお金だけ
取られると思うような現実ではありませんか?
だから相談をする気にさえならないのではありませんか?と言いたい。
依頼者の菩提寺が人として、宗教者として本当に尊敬に値する
言動をされていたなら、起こらない問題なのは間違いありません。
いずれにしても、確たる信仰心が無いだけに、宗教儀式の部分は全て
イベントであり、依頼者にとってパフォーマンス程度の感覚なのでしょう。
だとすればその費用である布施が30万円、40万円、50万円は
高いと思うでしょう。
我々の場合は弱者の終幕支援という大義名分もあり、実践もしており、
一般にある葬儀社とは一線を画しているつもりですが、消費者の皆さん
方から見れば、『安くて親切な葬儀屋さん』程度の認識でしょうし、
それで充分です。
だからこそ、しっかりした信仰心を持っている方でも、なんちゃって信仰者
でも全ての依頼者が、葬儀後に後悔することなく『良い葬儀だった』と
言って貰える施行を目指しているのです。
我々にとっては依頼された家族が葬儀直後だけでなく、何年経っても
後悔しない葬儀を企画立案して施行する事、それがプロの葬儀屋の
あるべき姿だと思っています。
この章を見てある事に気づきませんか?
本書の初めに葬儀とは、葬儀社の為でもなく、宗教者の為でも、
親族や隣保の為でもなく、家族の為に行うものだと言いましたが、
それを実現させるには葬儀屋さんが同じ姿勢を持ち、葬儀施行を
しなければできない事なのです。
だから家族は、その希望を叶えてくれる葬儀屋さん、担当者を事前に
探しておかなれば、家族の希望に沿う葬儀はできないって事でも
あるんです。
事前相談とは、葬儀費用の確認や内容確認もさる事ながら家族の
意に沿える葬儀社か否かを確認する時でもあるってことです。
そう考えると宗教者についても同じような事が言えるかもしれませんね。
↓↓↓↓
にほんブログ村
『世間に通用する我流葬儀の勧め(仮題)』の下書き文章です。
これから葬儀の喪主や施主をされる方々にとって、後悔の少ない
葬儀にするお役に立てればとの思いを込めて書いています。
沢山の方々が読んでくださっていると思うと、書く励みになります。
宜しければクリックをお願いします