第一章から第六章まで読んで来られた方なら、我が家なりの


我流葬儀を企画し作れる人もいることでしょう。

 
しかし家族だからこそ生まれる感情、愛しい人だからこその感情に


流される部分を事前に考えておくべきでしょう。 


それは、故人が両親や子供の場合はより強く持つ『人生の最後


だからこそ、できるだけの事はしてあげたい』という愛情から生まれる


感情で、ひとつの例があります。


60代前半で余命わずかと診断されたご主人に対し、全財産とも


言える100万円全てを使って葬儀をしたいと言う奥さんに、僕から出た


言葉は聞きようによっては冷たく非情とも思える言葉だったでしょう。


「ほぉ、その百万円全額を使って葬儀したとして、その後、奥さんは


病気は絶対しないんだ? 死ぬ時には前日までピンピンして、突然


コロッと死ぬの?」 すると本人は「いや、、そうじゃないですけど・・・」


僕の話しはさらに続きます。 「あのね、100万円使って精一杯の


葬儀を出してあげたい・・・気持ちはよーく分かる。 


それが、ご主人に対する愛情であり、感謝の気持ちなのも分かる。 


けど、その結果残った奥さんの生活が、病気すら出来ない生活に


なってもご主人は喜ぶの? 家族にそんな思いをさせてまで、自分の


葬儀を盛大にって思うご主人なの?」


その言葉を聞いた奥さんは冷静になれたようです。 


結果は自宅での葬儀に火葬中のお清め飲食20名、返礼品15個で


総額28万円ほどでした。 


後日返礼品追加は出ましたが、最終的には宗教者への謝礼も


含めて黒字となり、49日法要までの費用は賄えたのです。


当初予算の100万円は手を付けずに済み、葬儀後の生活を


心配せずに済んだのですから、きっとご主人も安心して成仏できた


のではって思うし、奥さんや家族は2年経った今も後悔の無い


温かい葬儀が出来たと、本心から思っているそうです。


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『世間に通用する我流葬儀の勧め(仮題)』の下書き文章です。


これから葬儀の喪主や施主をされる方々にとって、後悔の少ない


葬儀にするお役に立てればとの思いを込めて書いています。 


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