当時の仲良し三人娘が、卒業後、初めて顔を合わせたのですから、
どんなに話しても話しは尽きません。
そこで三人で旅行に行って思いっきり話そうという事になったのです。
どうせなら海外旅行と話しがまとまり幹事C子さんの提案で「利用した
事はないけどさ凄く安くて、ハワイ六日間六八〇〇〇円の旅行社を
知ってるけどそれで良い?」
後日、旅行社から届いた料金明細には大きく68.000円の文字に
納得です。
ところがキャンセル料が半額掛かる時期になり旅行社から改めて
封書が届きます。
そこには、燃油サーチャージ片道二万円、現地空港使用料2万円、
空港~ホテル送迎なし、シャワー完備(風呂付客室変更お1人様
1万円)、他諸費用3万円、と記載されていました。
成田空港使用料に成田までの交通費まで含めると、結局のところ
食事なしハワイ6日間は1人20万円近いものとなりました。
なんと当初68.000円の3倍近い旅費に納得のできない3人だった
そうです。
最初の話は生活レベルの違い、金銭感覚の違いから生まれたもので、
誰が悪いとかいう問題ではありません。
がしかし、自分が普通だと思っても、人により普通以上のことも
あるって事です。
多分、同じメンバーでこの先、一緒に飲みに行くのは難しいでしょう。
後半の話は現状の葬儀に非常に似ている話です。
いかにも安そうな金額提示されたパンフレットでしたが、旅行として
成立させるには提示額の3倍の費用が掛かるのです。
事前にしっかり確認してから申し込めば良かったのですが、キャンセル
料が半額掛かるのも惜しいと、14万円近く追加、手放しで喜べない
旅行となってしまいました。
本来なら、旅行に使える予算を事前に決め、目的地、旅行内容は、
その範囲内で納まるように事前調査や事前確認をすべきだったのです。
内容確認もせずに安いと思い込んだことが、後味の悪い旅行になって
しまった典型的な例です。
葬儀も同じです。 隣近所でも、親戚だとしても考え方も違えば、
生活水準も違うし、家族の有り方さえ違うのですから、葬儀を出す
家族の意思と事情を最優先すべきなのです。
また葬儀を出す家族は、自分達家族の意思と事情を必要な周囲には
ハッキリ伝える必要もあるし、自分達に見合う内容、費用は事前に
相談しておくべきなのです。
その意味では、事前に何もしてないから親戚の人がくちを出せるとも
言える訳で、事前に準備万端整っていたら、そうそうくちを出せるもの
ではありません。 と、こう考えてくるとひとつの結論が見えてきます。
葬儀は自分達家族の意思と事情で可能な内容を、事前に葬儀社と
相談しておくことが納得の葬儀となる。
ゆえに『我流葬儀』となって当然と言えるのです。
最愛の家族とのお別れは、たった一度だからこそ、家族が納得できる
葬儀であるべきであり、葬儀は葬儀社、宗教者、親族、隣保の為に
行うものでなく、家族と故人がお別れをする自分達家族のものだと
肝に命じておくべきでしょう。 ・・・つづく
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『世間に通用する我流葬儀の勧め(仮題)』の下書き文章です。
これから葬儀の喪主や施主をされる方々にとって、後悔の少ない
葬儀にするお役に立てればとの思いを込めて書いています。
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