今回の葬儀は対象者に子供がおらず、甥姪達で行う火葬葬儀です。
事前相談に来られた時、少し話しをしていて感じていたのは、今回の
葬儀をきっかけに、従妹達が仲違いするような事だけは避けなければと
いうことでした。 費用を出す皆さんから見れば、叔父さんという存在の
対象者なのです。 もし葬儀に100万円掛かったら10名の甥姪一人
10万円の支出です。 50万円でも5万円、30万円で3万円、そんな
風に考えていくと、最大限に費用を抑えたほうが無難だと思いました。
また安置する場所が無いとの事ですから、民間施設での安置が前提と
なれば2日間でも4万円は覚悟しなければなりません。
それに火葬支援パック5万円で合計9万円ですから、供花を少しあげる
だけでも合計10万円程度になるでしょう。 これなら一人1万円程の
出費で済むので、列席する親族が包む香典の最低金額程度です。
それで話しを進めて、甥姪の話し合いで費用が増えるなら問題はない
だろうと考えました。 結果、これに湯かん納棺の儀、枕花、掛け布と
守り刀が追加され合計119.400円の支出となったのです。
仮に結果は同じでも、初めに決めちゃうのと相談してから決めるのでは
お互いの感情が全く違うはずです。 葬儀をきっかけに仲違いする家族
親族を見てきた我々だから感じることなのかもしれません。
火葬当日午後12時30分に集合して湯かん納棺の儀、午後2時から
火葬の予約にも費用を抑える目的があります。 少し早めの昼食を
各自してから集まれば食事代が不要であり、火葬後の拾骨が済んでも
午後3時30分ですから、それから墓に納骨しても問題ない時間です。
叔父さんの焼骨を一晩預かる人を決めるのも大変だと考えたからです。
当日の12時過ぎ皆さん集まりましたが、当然のように黒い礼服姿です。
そこで湯かん納棺の儀は、畳にお座りでなく、待機する人達は椅子に
座って貰う方法を取りました。 これならズボンもシワに成らずに済むと
考えたからです。 湯かん納棺の儀から拾骨まで従妹関係にも問題は
なく、我々のお世話する段階までは何事もなく全てが完了しました。
最後まで何のもめ事も無く、皆さんが穏やかな心持ちで進む葬儀・・・
終わってみれば、どうって事の無い葬儀かもしれませんが、何事も起こら
ないように、事前に相談者の持つ事情を把握したうえで取る対応こそ
我々業者側に求められるスキルなのだと改めて感じた葬儀でした。
【火葬葬儀費用】
火葬支援パック 50.000円(葬儀一式)
納棺師・湯かん納棺の儀 21.000円
掛け布・守り刀 2.100円
枕生花1籠 6.300円
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葬儀費用計 79.400円(あんしんサポート集金額)
【別途支払い】
民間安置2日間 40.000円(民間業者支払い)
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合計 119.400円
※ 市民の火葬は無料地域です
次回『公営斎場で行う教会式』
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