昨日の暴風雨が嘘のような晴天に恵まれた午前9時過ぎ、昨日夜に
湯かん納棺の儀を行った葬家に向かいます。 覚えておいででしょうか?
急な外階段で2階に安置した家です。 以前はスクープストレッチャーと
ご遺体 ・ 次は棺だけでしたが、今回はご遺体の納まった棺なのです。
故人には失礼な話ですが、決して軽いご遺体ではないのです。 もし
自分と千明だけなら・・・絶対に無理な状況です。 勿論ご家族皆で
手伝ってくれるでしょうが、階段は二人になる可能性大です。
あれや、これや考えながら自宅に伺うと、ご主人がニコニコしながら出て
きました。 「お早うございます」 お互いに挨拶をすると手に持っていた
捻り紐?のような物を見せて言います。「これ2本前後で持てば大丈夫
だよ」 良く意味は分かりませんが、大丈夫だと言うのですから大丈夫な
のだろうと思いました。 部屋に入ると棺の周囲に置いてあった生花籠
から花を摘んで籠にいれます。 火葬中に食事のある時は食事の下に
置く『故人を偲ぶ』という紙があり故人にちなんだ内容の文章と、あんし
んサポートが考える「最高の供養」という文章も書いてあるのです。 が、
今日は火葬中に食事はありません。 お顔の周囲に花を入れ、故人が
好きだった袋菓子や、洋服も入れてあげると我々が思う「最高の供養」
というのを話しました。
最高の供養とは 豪華な葬儀を行うことでしょうか?
それとも 立派なお墓を建てることでしょうか?
いいえ そうではありません。 最高の供養に費用は掛かりません。
自分が故人だったらと考えれば分かる。
1日だけの豪華な葬儀をして貰えたら いつまでも満足ですか?
人は来ないけど立派なお墓を建てて貰えたら満足しますか?
人の心が癒されるのは、人の心にです。
自分の存在が無くなっても いつまでも自分のことを忘れずにいてくれる
これが最高の供養です。 時々で良い、、、故人を思い出すことです
誰でも、いつでも、心があればできることです。
でも、もっと大切なことがあります。
それは残された家族が、毎日を元気な笑顔で過ごしている姿・・・
それこそが故人にとって、最高の供養ではないでしょうか?
NPOあんしんサポートは・・・そう考えます
家族で棺のフタを閉めると、いよいよ出棺です。 ところがご主人が階段
下に居て棺を背負うような形になって後ろから僕が支えておりる形となり
予想以上にスムースでした。 また捻り紐があったおかげで階段も斜めに
成らず棺は平らな状態のまま降りられたのにはビックリです。
火葬炉に入り拾骨までの90分間、暖かい空気と会話の中で時は過ぎ
拾骨となりましたが、会話の中で、病室で過ごした時間があったので、
色々なところに行かせてあげたいと、故人のめい御さんの試験が終わる
のを待って、一部の焼骨は自宅に残して安置をし、あとの焼骨は自然
散骨することになりました。
明日午前に湯かん納棺、午後2時火葬です。 明日も温かみのある
家族目線の湯かん納棺の儀・・・ 分かり易く言えば、、んとぉ、変にかし
こまらず、儀式儀式せず、かといって軽すぎず、適度なしまりと、温もりの
ある湯かん納棺の儀が、僕の目指す納棺師です。 ・・・つづく
【火葬葬儀費用】
火葬支援パック 50.000円(葬儀一式)
納棺師・湯かん納棺の儀 21.000円
死化粧・掛け布・守り刀 12.600円
籠盛生花一対 9.450円
-------------------------------------------------------
葬儀費用計 93.050円(あんしんサポート集金額)
※ 市民の火葬は無料地域です
次回『叔父さんの葬儀を甥と姪で行う』
↓↓↓↓
にほんブログ村
僕自身がひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌ですが、
これから葬儀を経験される方々が後悔の無い葬儀の役に立つ事が出来たら
との思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします