すぐに部屋を出て階段を降り電話をする。 40数年ぶりで話す同級生


ですが顔は思い出せない。が、相手は僕が分かったらしく話しは通じた。


話の内容を要約すると、同級生の従妹が糖尿病で入院、足先を切断


したばかりなのに、その父親が同じ病院に入院して来て逝去した。


残ったのは入院中の従妹と、故人の妻であるお婆さん一人で稼ぎ手が


誰もいない状況らしい。 訳が分からず寺に電話をしたら会場と葬儀


戒名で30万円で良いと言われたのだが、どうすれば良い?というのが


おおよその話しであった。 そこですぐに寺に連絡をして、キャンセルをし


僕が行けるまでの1時間30分ほどは、自宅を片付けるなどの理由で


病院内に置いて貰ってくれ。 詳しい事はそれから聞くけど、費用的に


厳しいなら、5万円火葬支援パックはどうか? と話すとすぐに納得をし


病院には何とか待ってもらうから頼むという返事でした。


部屋に戻り斎場に搬送移動すると、すでに祭壇は生花で綺麗に飾られ


我々の到着を待っていました。 祭壇の前に故人が寝て、弧を描くよう


家族親族9名が座って湯かん納棺の儀です。 いつもは畳みの部屋で


行う湯かん納棺ですが、椅子なのでお年寄りの膝に優しい儀式です。


約束通り孫娘さん用に、おでこに縛る三角の布『天冠』と『杖』を置く


作業を残しておきました(額の天冠は、どうしてもイメージが幽霊を思い


浮かべるので額に縛らず、頭上の空いた場所に置いています)


納棺後、お婆ちゃんは真綿で作った法衣姿になり一晩過ごしたのです。


翌日の葬儀には孫娘さんも姿を見せたので、式前に残しておいた作業


である『天冠』と『杖』を棺の中に納めて貰ってからの葬儀でした。


予定していた民間施設が使えなかった事が、新たな方法を生む結果に


繋がったし、孫娘さんも前日に無理をさせなかった事で葬儀に出られて、


悔いを残さずお婆ちゃんの葬儀が済んだのです。


後日談で予定より10万円多い60万円が残ったそうで、湯かん納棺の


儀のあとの飲食から始まり、49日法要の布施や飲食、そして新盆前に


小さな仏壇仏具一式と新盆飾り、更には喉仏と少量の焼骨を入れる


可愛い小物入れを購入して自宅に残し、他の焼骨は全て山林散骨を


することで自然に還すところまで、全費用が余裕で賄えたのです。


湯かん納棺後、お清めは知り合いの飲食店に行くという。


家族親族を送り出すと、待たせている同級生に連絡をしてから大至急


搬送準備に取りかかったのです。 ・・・つづく



【葬儀費用】


県民葬パック         372.500円(一般葬儀一式)
清め料理    20名分   46.200円
返礼・礼状      7個   28.297円(25%割引)
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葬儀費用計         446.997円(あんしんサポート集金額)
別途支払い
斎場使用料          69.000円(前橋市へ支払い)
布施・飲物・献奏      134.003 円(宗教者・売店・献奏者)
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           合計  650.000円


市民の火葬は無料地域です


次回『火葬支援パックを作って良かったと思う時』です


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