前々回のブログに書いた うちの奥さんの父親である義父の葬儀も無事


拾骨まで進み、家族親族と一緒に斎場の外に出てアルバムに使用する


家族写真を撮ると喪主挨拶で全て終了です。 


僕の家族も含め、みんなを見送って周りを見ると千明の姿がありません。


あれ? 何処に行ったんだ?? とりあえず斎場内に戻る自動の扉が


開くと場内すぐの椅子をテーブル代わりに、携帯を耳に当てている千明の


姿があります。 近づいて聞き耳を立てると「今ご遺体は何処ですか?」


という言葉に『ん?葬儀依頼?』と暫し電話が済むのをじっと待つ。


電話を切ると「葬儀依頼です。前橋の方で搬送は○○病院。 こちらが


葬儀が終わったところなので、1時間ほど待って頂く事で了解を得ました」


とのことです。 タイミングが良いというか・・・終わった途端に葬儀依頼。


大人数で仕事をしている葬儀社なら、どうって事もないでしょうが、なんせ


あんしんサポートはたった2人なのですから立て続けに依頼が入ると大変


なのです。 それから1時間後、指定病院にお迎えに行き喪主自宅へと


搬送して安置します。 ご安置、末期の水、線香と一通り安置作業が


済むと、改めてご挨拶して打合せに入ります。


葬儀は100名ほどの一般葬、式は公営斎場、菩提寺は故人の地元に


あるので、車で1時間ほどの距離から住職が来るとのこと。 まず第一に


葬儀の日時を決めようと喪主に相談すると、できれば仕事の都合があり


土曜日が良いという。 土曜日? 今日は月曜日ですから6日後です。


「えっ?土曜日って6日後ですけど・・・」そういう僕に喪主は「そうだよね


ちょっと長過ぎるよね。 なら金曜日の午後かな・・・」と言う。 金曜日


でも5日後です。 今回は斎場が休みの友引は絡まず関係ありません。 


それでも5日目の午後なら・・・というには何か事情があるからだろうと考え


「あの、、金曜日の午後、出来れば土曜日にと考える理由を教えて貰っ


ても良いですか?」と聞くと工場経営をしていて、注文品の納期の問題


それに月末だから、、というのが理由らしく、3月なら年度末って事だって


充分に考えられる。 同じ経営者として月末の支払いが辛い時もあると


思うと「分かりました。なら31日土曜日の午前式にしましょう」と決定。


ただ問題は、暖かい部屋の中で過ごす5日間での遺体の変化です。


ご遺体は時間が経つと肌が黒ずむことがあります。 もっと進むと緑っぽく


なったりもしますが、親族の皆さんと行う5日目の湯かん納棺の儀の時に


ご遺体に対して見た目の嫌悪感を持たせないよう、綺麗な眠ったような


顔のままのお婆ちゃんでいて貰う必要があるし、かといってドライアイスで


ガチガチに凍ったような顔では故人も家族も可哀相です。


ひと通りの打合せが終わるまでには、親戚が同席した事もあり、菩提寺


との日時連絡等で、安置から数時間経っており、すぐに死化粧を始め


ます。 6日後のご遺体の顔がどんな状態でいてくれるか・・・ここが勝負


どころです。・・・つづく


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