節分が過ぎてまもなくの事、60才少し前の男性が事前相談に来てくれた。


あまり多くは語らないが、母親の終幕が近づいたからの相談のようです。暫し


雑談も含め話していると、3年ほど前に大手葬儀社で父親の葬儀をしたが


葬儀も高く、紹介してくれた寺の布施も決して安くはなかったのだという。


それでも当時は会社を経営しており、葬儀費用を出すくらいの余裕はあった


ようですが、その後事業に行き詰まり倒産、今は知り合いの会社に勤めてい


るので、とても高額な葬儀は出してあげられないという。


本音で語ってくれたので、こちらも本音で答える「葬儀は大事なのかもしれな


いが残った家族の生活はもっと大事なのだから、絶対に無理をしてはいけな


いし、見栄も要らない」 5万円火葬支援パックをベースに財布事情が許す


無理の無い余裕があるなら追加をすれば良いし、5万円火葬だけでも全く


問題はないですよ」 と話し、さらに話しを聞くと安置する場所が無いという。


またまた安置場所の問題が出てきた・・・今のあんしんサポートではもっとも


頭の痛い問題である。 民間施設を借りられたが2日間で4万円は掛かる。


結局、火葬支援パック+死化粧+納棺師+枕花+遺影写真+野位牌


いうセットになった。 前日の湯かん納棺の時に少し話しをした。


「今の時代、孤独死だけでも年間数万人はいるし、最後を看取って貰えな


い老人も多い中、こうして家族に看取られて、旅支度を整えて貰えた訳で


それだけでも故人は幸せな時代なんだと思う。それに3年前のお爺さんの時


とは全く違う葬儀だと思うけど、供養は葬儀の大きさや金額で決まるもので


なく家族の心で決まるもの・・・皆さんがお婆ちゃんをいつまでも忘れずに、


日々元気な笑顔で過ごしている姿が一番の供養です。それにお婆ちゃんは


逝去から火葬まで家族に看取って貰えたのが幸せだと思っていますよ。


これからは時々で良いから、何かあった時にお婆ちゃんを思い出してください」


というと出棺して火葬したのです。


わずか3年前は豪華な高額葬儀をした人が、同じ親の葬儀なのに同じ事


してあげられないのは辛いだろうと思う。 だけど、無理をせずに今自の


できる範囲での葬儀をされた喪主に拍手を送りたい。 


今回の葬儀費用は下記の通りです。


【葬儀費用】


火葬支援パック        50.000円(火葬葬儀一式)
枕生花              6.300円
死化粧納棺師        31.500円
遺影写真            2.100円(キャビネサイズの自立型)
野位牌              1.050円(火葬炉前に置く位牌)
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葬儀費用計         90.950円(あんしんサポート集金額)

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別途支払い
民間安置施設        40.000円(2日間・布団等一切)
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※ 市民の火葬は無料地域です


次回は『一緒に住んでいた義父の葬儀』・・・つづく


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