そろそろ正月気分も抜けてきた1月の終わり、一本の事前相談電話があり


中年女性が事前相談に来てくれました。 いつものように打合せを始めると


火葬支援パックを希望されましたが、線香具一式は要りません。 お花も


えません。 湯かん納棺は勿論、身体の前で手も組みませんという。


『ん?? どういうことだ??』話し始めた時は、仏式が当たり前のような感覚で


いる我々には理解できない話ばかりでした。 そうこうしているうちに「あのー


火葬場では焼骨を橋渡ししますが、あれは断れますか? 私の宗教では行


わないのですが・・・」これを聞いて『なるほどぉ そういう事か』と理解できた


のです。 そうと分かれば話は簡単です。


「分かりました ようするに亡くなったら自宅に運んでくれて、ドライアイスの


処置をして、火葬予約を取り、棺に納棺し、予約日時に霊柩車で搬送、自分


達の方法で焼骨を骨壺に入れて終了。これで良いんですね」というと「はい


その通りです。 ご理解頂いてありがとうございます。 普通の葬儀屋さんでは


中々理解して頂けないので・・・」と言って安心されたようです。


それから2週間ほどして午後2時過ぎご逝去の知らせが入りました。指定


れたのは特別養護老人ホームの一室です。 全てではないかもしれませんが


特養ってどこに行っても大きな建物で、介護の人もいっぱいいるようですごく


良い感じの場所が多いですね。 そうそう、最後の看取りまで行うのは特養と


一部の介護施設くらいです。 多くの場合は危なくなると病院に救急車で搬送


して最後までは看てもらえません。 だから我々も特養だけは知っているって


事なのでしょうね。 さてさて、話しを戻します。


特養の一室に到着すると、小さなお爺さんのご遺体がベッドに寝ていす。


良くみるとお爺ちゃんは、スーツ姿で白ワイシャツにネクタイをしめています。


なんだかとても可愛いお爺ちゃんです。 いつものように搬送シートに包んで


自宅に到着するとドライアイスで処置を済ませ完了です。


線香もなく、末期の水も、花もない・・・圧倒的多数の仏式に慣れきっている


せいか、何か物足りない感覚になりますが世界に目を向ければ仏教よりも


信仰者の多い宗教もあるのですから当然といえば当然なのですね。


僕らの仕事は、担当者が宗教色を出してはいけない仕事で無信仰者が最適な


仕事でもあるのだと改めて感じさせられた葬儀でした。


今回の葬儀費用は下記の通りです。


【葬儀費用】


火葬支援パック        50.000円(火葬葬儀一式)
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葬儀費用計         50.000円(あんしんサポート集金額)


別途支払い  
斎場待合室使用料  5.000円(市役所への支払い)
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※ 市民の火葬は無料地域です


次回は『偶然葬儀後に顔を合わせるが、我々が寂しくなった火葬葬儀』


 ・・・つづく


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