AIGエジソンとAIGスターの合併がどうなるか?と心配していましたが、とうとう売却という選択肢も検討されているようです。
もっとも、破綻生保から契約を引き継いで以降、両者とも保有契約高は毎年、純減していましたら、止むを得ないことかもしれません。

[保有契約高の純減推移]
       AIGエジソン AIGスター
 02年3月期 ▲8.8%     ー
 03年3月期 ▲4.5%    ▲13.2%
 04年3月期 ▲3.4%    ▲13.3%
 05年3月期 ▲2.4%    ▲10.2%
 06年3月期 ▲2.3%    ▲ 8.1%
 07年3月期 ▲1.8%    ▲ 7.0%
 08年3月期 ▲1.9%    ▲ 7.9%
 ※02年3月期、02年3月期は、GEエジソン

一見すると、減少が落ち着いてきたようにも見えますが、もはや解約可能な契約は、すでに解約されてしまったと見るべきでしょう。
つまり、健康状態・高予定利率などの理由で解約ができない・しないという、生保としては旨味のない契約が残っている訳です。
それにしても、AIGスターの保有契約高の減少ぷりは、見事としか言えません。

とはいえ、その2生保よりもさらに格付の悪い三井生命。
経営にとってプラスの要素が見あたらない状況では、株式会社に踏み切れなかったのでしょう。

■AIG、エジソン生命とスター生命の売却検討
米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が経営再建策の一環で、日本のAIGエジソン生命保険とAIGスター生命保険の売却を検討していることが26日、明らかになった。
両社の2007年度の保険料収入は合計で6000億円超。米金融危機が国内生保の再編につながる可能性が出てきた。
2社自体は経営が悪化しているわけではなく、売却されても保険の契約はそのまま引き継がれる見通しだ。(NIKKEI NET 08.09.27 07:00)

■三井生命の上場、09年度以降にずれ込み 本業低迷で
三井生命保険の株式上場が2009年度以降にずれ込む見通しであることが26日、明らかになった。
今年度中の上場を目指していたが、本業の不調に加え、米金融危機の影響で国内の株式相場が低迷。年度内に上場しても当面は株価の上昇が見込めないと判断したもようだ。
三井生命は保有する債務担保証券(CDO)など証券化商品の値下がりを受け、08年3月期決算で2期ぶりの赤字に転落。保険事業のもうけを示す基礎利益も、2期連続で減少した。(NIKKEI NET 08.09.27 14:25)


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