5月18日から、ライフネット生命という、インターネットを主な販売チャネルとした、生命保険会社が営業を開始しました。
Yahoo!などでバナー広告を展開しているようなので、すでに目にされた方もいらっしゃるかと思います。
この会社のキャッチフレーズは「生命保険の、もったいないを、なくしたい」というらしいのですが、この「もったいない」というフレーズは、保険契約の締結又は保険募集に関する禁止行為を定める「保険業法300条」に照らした場合、本当に大丈夫なのでしょうか。
保険業法300条では、「他の保険契約との比較で、誤解される恐れのあることを告げたり、表示したりする」行為は、禁止をされています。
また、「不利益となる事実を告げずに、既契約を消滅させ新契約を申し込みさせる」行為も、同様に禁止されています。
したがって、「もったいない」という場合、非常に正確・厳正な比較を行って、それで保険料負担が軽いか重いかを正確に表示しなければいけないことになります。
あるいは、保険料負担が軽いことのみアピールし、それをもって良い保険であるかのようにイメージさせることは、上記の項目に抵触することになりかねません。
ところが、ご丁寧に「払いすぎ見直しシミュレーション」というページまで作って、正確とはとてもいえない比較で、払いすぎ保険料を試算をしてくれるのです。
保険料をたくさん払うことは、「払いすぎ」であり、「もったいない」という理屈です。
ただ、それが正確な商品性の比較から導き出されるのではなく、単に、掛け捨て(本当に生命保険が役に立つ老後に、生命保険料の支払というツケを回すことになる)の保険料にすれば、現時点での保険料は安く見せることができる、という話でしかないのです(最終的な、実質保険料の負担がどうなのか、といった比較にはなっていません)。
そもそも、「もったいない」というのは主観でしかありません。
もったいないから、「死亡保険は定期保険」と言うのは、単なる思いこみでしかありません。
むしろ、これまで生保のおばちゃんから10年更新型の保険プランに加入していたとしたら、そのプランの殆どが定期保険(死亡保険+入院特約)だった訳ですから、それをライフネットのプランにしても、根本的に掛け捨ての保険料を削ることはできません(小さくすることは可能でしょうが)。
「あんしん配達通信」のHP版を詳細にご覧いただければ、定期保険は「早死にしないと損な保険プラン」であることも、終身保険が「死ななくても役に立つ保険プラン」であることも、きちんと事例をあげて解説しています。
ところが、ライフネット生命の「よく分かる終身保険」というページの比較図では、保険料について、終身保険の保険料を”割高”としか記載しておらず、やはり正確性を欠くといえるでしょう。
もう一つ、ライフネット生命のHPで?の箇所があります。
それは、定期保険「かぞくへの保険」の仕組み図です。
この仕組み図だけを見ると、終身保険のように見えてしまう恐れがあります。
ところが、保険期間は最長70歳までしか更新できないとのことですから、明らかに、仕組み図に問題があると思われます(長いこといろいろなパンフレットを見てきましたが、定期保険の仕組み図で、このような表記のものは初めてです)。
仕組み図中に「自動更新」という文言はありますが、この仕組み図は「人生に、大切なことを、わかりやすく」を謳っている生命保険会社に相応しいとは言えないでしょう。
以上、ライフネット生命のHPの、とりあえず気付いた?な点をピックアップしてみました。
かように生命保険プランの比較は難しく、一見安く見えても、実質は高かったり、それこそ保険料がもったいないというようなプランは、たくさんあります。
どうぞご注意を。
■生命保険コンサルティングのご案内
http://www4.plala.or.jp/anshin/8_muryou_day.html
↓情報がお役に立ったらクリックをお願いします!

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この会社のキャッチフレーズは「生命保険の、もったいないを、なくしたい」というらしいのですが、この「もったいない」というフレーズは、保険契約の締結又は保険募集に関する禁止行為を定める「保険業法300条」に照らした場合、本当に大丈夫なのでしょうか。
保険業法300条では、「他の保険契約との比較で、誤解される恐れのあることを告げたり、表示したりする」行為は、禁止をされています。
また、「不利益となる事実を告げずに、既契約を消滅させ新契約を申し込みさせる」行為も、同様に禁止されています。
したがって、「もったいない」という場合、非常に正確・厳正な比較を行って、それで保険料負担が軽いか重いかを正確に表示しなければいけないことになります。
あるいは、保険料負担が軽いことのみアピールし、それをもって良い保険であるかのようにイメージさせることは、上記の項目に抵触することになりかねません。
ところが、ご丁寧に「払いすぎ見直しシミュレーション」というページまで作って、正確とはとてもいえない比較で、払いすぎ保険料を試算をしてくれるのです。
保険料をたくさん払うことは、「払いすぎ」であり、「もったいない」という理屈です。
ただ、それが正確な商品性の比較から導き出されるのではなく、単に、掛け捨て(本当に生命保険が役に立つ老後に、生命保険料の支払というツケを回すことになる)の保険料にすれば、現時点での保険料は安く見せることができる、という話でしかないのです(最終的な、実質保険料の負担がどうなのか、といった比較にはなっていません)。
そもそも、「もったいない」というのは主観でしかありません。
もったいないから、「死亡保険は定期保険」と言うのは、単なる思いこみでしかありません。
むしろ、これまで生保のおばちゃんから10年更新型の保険プランに加入していたとしたら、そのプランの殆どが定期保険(死亡保険+入院特約)だった訳ですから、それをライフネットのプランにしても、根本的に掛け捨ての保険料を削ることはできません(小さくすることは可能でしょうが)。
「あんしん配達通信」のHP版を詳細にご覧いただければ、定期保険は「早死にしないと損な保険プラン」であることも、終身保険が「死ななくても役に立つ保険プラン」であることも、きちんと事例をあげて解説しています。
ところが、ライフネット生命の「よく分かる終身保険」というページの比較図では、保険料について、終身保険の保険料を”割高”としか記載しておらず、やはり正確性を欠くといえるでしょう。
もう一つ、ライフネット生命のHPで?の箇所があります。
それは、定期保険「かぞくへの保険」の仕組み図です。
この仕組み図だけを見ると、終身保険のように見えてしまう恐れがあります。
ところが、保険期間は最長70歳までしか更新できないとのことですから、明らかに、仕組み図に問題があると思われます(長いこといろいろなパンフレットを見てきましたが、定期保険の仕組み図で、このような表記のものは初めてです)。
仕組み図中に「自動更新」という文言はありますが、この仕組み図は「人生に、大切なことを、わかりやすく」を謳っている生命保険会社に相応しいとは言えないでしょう。
以上、ライフネット生命のHPの、とりあえず気付いた?な点をピックアップしてみました。
かように生命保険プランの比較は難しく、一見安く見えても、実質は高かったり、それこそ保険料がもったいないというようなプランは、たくさんあります。
どうぞご注意を。
■生命保険コンサルティングのご案内
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