履正社 大量10得点で星稜下す 2回打者一巡6点奪う 昨年選手権決勝カード再現
<高校野球交流試合 星稜・履正社>力投する星稜先発の荻原(撮影・河野 光希)

 ◇2020年甲子園高校野球交流試合 履正社10―1星稜(2020年8月15日 甲子園)

【写真】星稜・内山「“必笑”貫けた」。8回を抑えた安土を笑顔で迎える
 新型コロナウイルスの影響で中止となった今春センバツに出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」4日目が15日、甲子園球場で行われた。昨夏の選手権決勝の再現となった第1試合は履正社(大阪)で11安打10点の大量得点で、星稜(石川)を10―1で下した。

 初回に、無死からの中田の適時左二塁打などで2点を先制。続く、2回は小深田、関本、両井、弓埜の4本の適時打など、打者一巡で一挙6点。2回までに8得点の大量リードを奪った。7回にも、中原が2死二塁から左適時打で1点を追加。9回には、2死二、三塁から中原が絶妙なセーフティーバンドで10点目を奪った。

 先発のエース右腕・岩崎は3回、1点を奪われるも、序盤から安定した投球。9回を投げ切り、6安打1失点(自責点1)で好投した。元阪神・関本賢太郎氏の長男で、プロ注目の捕手・関本は二盗を阻止するなど、攻守でチームを引っ張った。都道府県高野連による代替大会でも、準決勝で宿敵の大阪桐蔭に快勝(準決勝で打ち切り)。一度も負けずに、この夏の戦いを終えた。

 昨夏の選手権決勝のリベンジを狙った星稜は、先発・荻原は序盤から履正社打線につかまり、2回7安打4四死球8失点(自責点8)。リリーフに立った1年生左腕・野口が5回2安打1失点(自責点1)で好投するなど踏ん張ったが、打線は3回、1死一、三塁から中田の右犠飛での1得点のみ。自慢の打線は最後までなりを潜めた。デトランスα(初回定期999円)