ドラマの感想を書くシリーズ

今回は木曜21時に放送されたドラマ
「グレイトギフト」についてです

殺人球菌「ギフト」が利用されての権力争いが
主として描かれていました
一種の未知の感染症が、脅迫や権力争いに
利用される事での、人間の醜さ 愚かさを
感じさせるドラマでした

藤巻達臣(反町隆史)
明鏡医科大学付属病院 病理部 病理医
冴えない病理医だったのが、
「ギフト」の存在によって、
多くの人に振り回されていく姿が
何とも複雑な気持ちで見てました
奥さんを守るためにやむなく協力していたのが、
離婚する事になって、今までの行動の虚しさを
感じますよね
最後は 「ギフト」を病院に持ち込んだ真犯人を
突き止めて、藤巻の中での正義を貫きました
幾度とない裏切りや 困難に直面しながらも
藤巻は 形勢逆転のために 「ギフト」を使わなかった
そこが立派だったと思います

久留米穂希(波瑠)
明鏡医科大学付属病院 病理部 検査技師
「ギフト」に関心を示す所や、
恋愛について興味を示さない感じは
藤巻に似てるのかもしれません
「ギフト」の素となった変異の球菌を見つけた者としての責任が 久留米を動かしていた
どのタイミングで 藤巻や関係者に打ち明けるか
黒幕説もありましたけど、
ちゃんと最後まで藤巻と「ギフト」を使った悪事に
立ち向かった姿 素晴らしかったです

藤巻麻帆(明日海りお)
達臣の妻 重い心臓病で 明鏡医科大学付属病院に入院
主治医→白鳥 担当医→郡司
ただ重い病気を抱えているだけかと思っていたら、
郡司と不倫していたというのが、何をしてるんだって
話なんですが...
麻帆の都合の良いように解釈はされてました
達臣に辟易したのは分からなくもないですけど、
だからといって不倫していい理由にはならないと思うんですけどね

神林育人(尾上松也)
警視庁警務部厚生課・職員相談センター 警部補
元捜査一課の刑事
急性心不全の不審死が身の回りで続いた事は、
さすがに元 一課の刑事としては怪しく思いますよね
でも、娘の主治医が犯行を首謀しているかもという
苦しい立場なのが むず痒かったですね...
終盤には 娘の主治医(白鳥)の立場を利用されて、
白鳥の犯罪行為に加担せざるを得なくなったり、
警察への密告をできなくさせていました
最終的には 藤巻の想いに心を取り戻していて良かったです

鶴下綾香(片山萌美)
明鏡医科大学付属病院 看護師長
郡司の交際相手という裏の顔が、
最後に彼女を死に追いやってしまいましたね…
女の戦いに勝手に妄想して、
手を下されてしまった...
なんとも不憫な立場ですね...

奥野信二(坂東彌十郎)
明鏡医科大学付属病院 理事長
最初に権力争いの犠牲者になってしまいましたね
1話だけで退場となってしまったのが、
ちょっともったいない気もします
ただ最終盤には「ギフト」の最初の関わりを
持っていた話も 持ち上がっていて、
ただ最初に死んだわけではなかったのが分かって
なるほどと思いました

安曇杏梨(倉科カナ)
会員制ラウンジ「アルカナム」オーナー
政治や医療界 財界を女の魅力を使って
裏で回している立場でしたかね
裏ボス的な感じがしました
自分では手を下さずに、女の魔力で動かしていく
権力を持つ事の強さに取りつかれた感じがします
誰からも疎まれずに、生き抜いていく強かさも感じさせました

本坊巧(筒井道隆)
明鏡医科大学付属病院 事務長
時の権力者に従いつつも、
時々裏切りを画策する ずるさも兼ね備えていました
結果として失敗はするんですが…
1番は 杏梨に気に入られたい ばかりでしたけど、
その気持ちを 杏梨に利用されてばかりいた気がします

郡司博光(津田健次郎)
明鏡医科大学付属病院 心臓外科医
白鳥の腹心 麻帆の担当医
途中で「ギフト」の魔力に取り憑かれてからは、
白鳥に従いながら、次々に手を下していってました
でも不倫をしていたのが、
最終盤に立場を追い込まれる原因になりました
女の力にやられたのは無惨でしたね

声優として活躍している津田健次郎さんが
本格的にTVドラマで演技をしている姿を初めて見たんですが、役柄にしっかり染まっていて
時に恐ろしく、時に恐怖におののく姿に
引き込まれました

白鳥稔(佐々木蔵之介)
明鏡医科大学付属病院 心臓外科教授
「ギフト」の力をフルに使い、
権力を手に入れようとする
何人もの人を「ギフト」を使い手にかけていく
反抗しようとしても 白鳥には全てお見通しになっている
恐ろしかったです ただただ強い敵でした
自分の医師の立場も使って多くの関係者を従わせていくんですから、頭もキレる
彼の存在が より「ギフト」を際立たせてしまいましたね

奈良茉莉(小野花梨)
明鏡医科大学付属病院 病理部 検査技師
「ギフト」の創造者(真犯人)
病院に「ギフト」を持ち込んだ真犯人でした
犯人と分かるまでは、藤巻や久留米の普通の同僚でだけしか思ってなかったんですが、
その正体や本性 目的が 一気に明らかにされていった時の、キャラ変の強さがすごかったです
最後には 久留米に勝ちたい その気持ちだけだったんですね

明鏡医科大学付属病院 病理部 病理医として
伊集院薫(盛山晋太郎・見取り図)が出演していました
盛山の演技も、芸人の時とは違う
役柄に入り込む空気を感じ取れて良かったです

最終的に 「ギフト」は抗体薬が作られて
死滅されたはずではあるんですが、
最終回の終わり方を見ている限り、
なんだか一筋縄では終わってなさげな感じはしました

もしかして続編期待してもいいんですかね🤝?

テレ朝系列の木曜21時枠は
このドラマのような重厚で人間の裏を切り取る
モノが個人的には好きですので、
録画を一気見するのに価値がありました