昨年 芸能界において大きく取り上げられたトピック
故ジャニー喜多川氏による生前の性加害においての
ジャニーズ事務所(当時)の対応や経過について
自分の想いも含めて書いていこうと思います

4/23
元ジャニーズJr の カウアン・オカモトさんが会見を行い、Jr時代に 故 ジャニー喜多川 氏からの性加害について 告発の会見が行われました

告発の会見があってすぐは、メディアもそこまでの反応を示していなかったような気がします
芸能界の最大手クラスのジャニーズ事務所のスキャンダルとなると、どう報じるか考えるメディアも多かったんかなって思います

でも1人の告発を黙殺している事が果たしてメディアとして正しい事なのか?
少しづつ 報道が なされていきましたね
 
ジャニーズ事務所も 最初は沈黙していたと言いますか
様子を見ていた感じでしたが、

5/14
現社長(当時)の 藤島ジュリー景子 氏が動画を出していました

故 ジャニー喜多川氏による性加害について、
知らなかった では 済まされないが 本当に知らなかった
との事です
どこまで知っていたか 本当に知らなかったのか
疑ってはしまうんですが…

ただ当事者であるジャニー喜多川 氏が故人という事で、ちゃんとした事実確認が難しいというのもあります
もし生きていたとして 本人が しっかり問題と向き合うかは分かりませんが、本人の言葉が聴けない状況なのは問題の本質を引き出す壁には なってしまいますね

ただ 現実として、実際に被害を訴えている人がいます
少年への性加害という問題と向き合わないといけません

ジャニーズという会社の中で
決定権限が ジャニー喜多川氏 と
メリー喜多川氏が担っていた
この体制で、会社が成長していった事で
何か大きな問題が起きた時に、会社全体で対応する力が備わっていなかったんだろうなとは感じます
今回の性加害報道も、もしかしたら問題の端々しか見えていないのかもしれませんし

今後 どういう風に調査していくかですが、できれば第三者に調査を依頼した方がいいかなって思います

会社の中で 調査をする事もありかとは思うんですが、
自浄能力があるかどうか これまでのジャニーズ事務所の対応を見ていると、ちょっと分からない所がありますから、しっかり 第三者に託して、洗い出してもらう方がいいのかなって気がします

心のケアを相談する窓口の設置や
社外取締役を起用など、ジャニーズ事務所としても
再発防止に向けた取組を進めようとしているのが見えてきました
外の目を入れる事で、内部だけでの対応で分からない部分が多かったのをなくして、風通しを良くできればいいかなって思います

政治家も青少年が性加害の被害に遭わないように法整備をするかどうか動き出そうとしています
立憲民主党がカウアンさんなどに ヒアリングをしていました
政治家全体で動いていく流れに なってくれればいいんですがね
立憲民主党が単独で児童虐待防止法の改正案を提出していました
今の法律のままだと、親権を持つ人からの虐待の通報はできますが、その他第三者からの児童虐待だと、何も手出しができないんですよね
その状況を変えようと改正案の提出に至っているわけですが、多くの党の協力で成立する事を願っています

国連でも今回の性加害の問題について調査が行われたみたいで、会見も開かれていました

そして 「外部専門家による再発防止特別チーム」による 調査が行われての提言をまとめた会見も行われていました

多くの厳しい指摘や提言がありましたね
⚫故 ジャニー氏による少年達への 性加害を認定
個人個人の性的嗜好は否定はしませんが、
同意なき性的行為は絶対にいけない事です
自分の上位的な立場を利用したりして、相手側に行為を否定できない状況にさせていたのは、無言の圧力ですしとても酷い行為です
本来であれば罪に問われるべき事案ですよ

経営陣や他の運営 スタッフもそれまでのジャニー氏の性加害について、知っていたはずですし、何か訴えや意見を言われる立場にあって、処分を提言できる側にいたはずなのに、経営に影響が出るからと 見て見ぬふり をしたというのが、許せないですよ
見て見ぬふり は 実際に加害しているのと変わらないです

⚫メディアの沈黙
ジャニーズ以外にも、日本のメディアに対する厳しい指摘もかなりありました
多くのメディアが、ジャニーズという大きな芸能事務所の力に頼り切りで、性加害の問題に対してしっかりと向き合って来なかった
否めないですね
最初 性加害の問題が言われた時も 日本のメディアは
あまり積極的に報じてこなかったですもん
自分も取り上げられるまで 何も性加害について知りませんでした
ちゃんと向き合ってこなかった反省も込めて
今後は ちゃんとジャニーズの性加害の報道に対して
コメントしていければと思いました

9/7
外部専門家による再発防止特別チーム からの提言を受けた ジャニーズ事務所による会見が行われました
⚫藤島ジュリー社長 の代表取締役社長からの辞任
⚫東山紀之 氏の社長就任
提言を受けての同族経営からの脱却を表す第一歩には
なります
東山さんが全てのタレント活動を引退して、経営に専念するという事で、どうジャニーズの内部が変わっていくのでしょうか
表舞台から東山さんがいなくなるという決断
本人の強い決意は見えました
ただ、ジャニー氏の性加害について知らなかった というのが果たして本当なのかという疑問は残りますが…

ジャニーズという事務所の名称を変えるかどうかでも一悶着ありました
最初の会見では名称を変えることなくそのまま運営していくと話していましたが、各企業がジャニーズや所属タレントとの関係を見直す動きが広がっていった事が、
その考えの転換を迫られた感じがします

「ジャニーズ」という名前を見る事で、
ジャニー喜多川氏から 性被害を受けてきた方々が
嫌な記憶を思い出させてしまうのは、絶対に良くないです

他に企業に対してのジャニーズの性被害や性問題に対する認識ですね
これまで性に対する問題を日本で大きく取り上げられる事が少なかったのが、自分を含めて日本人の中の性問題への認識の甘さを感じさせます
もちろん、今所属しているタレントや関係者が何か問題を起こした訳ではないんですが、ジャニーズという名前が 性の問題のイメージを持たれてしまったのは事実ですからね

10/2
再び行われた会見では
⚫ジャニーズ事務所の社名が正式に変更される事と
補償の会社とマネジメントの会社を分けることが発表

性加害を受けた方々から見れば、ジャニーズという名称を見る事で、自分の中にある性被害の記憶がフラッシュバックしてくるんだと思います

今現在 所属しているタレントとの契約や処遇についても考えないといけません

他にジャニーズという名称がついたグループの名前も
それぞれで変更という形になりました

ジャニーズWEST→WEST
関ジャニ∞→SUPER EIGHT

各メディアでのジャニーズという名称がついた物も
変わったり、対応がなされました
今までの名前が変わって最初は違和感がありましたが、
少ししたら慣れてくるもんです
メンバーやファンの皆さんには葛藤があるかもしれませんが

10/17
社名変更で「SMILE-UP」という名称になりました
この会社は性加害を受けた人達への補償が専門です
旧ジャニーズ事務所に
11月下旬には、被害を訴えている方々へ、
補償の連絡がスタートしました

12/8
新しいマネジメント会社の名称が
「STARTO ENTERTAINMENT」に決まりました
社長には女優の のん のマネジメントなどを行ってきた
福田淳 氏が就任しました
「SMILE-UP」の副社長だった 元V6の井ノ原快彦さんが
新会社の副社長になります
今まで関わりのなかった外部の芸能マネジメントを行ってきた人が上に入る事で、何か今までとは違う芸能活動が展開されていくのかもしれませんね

今年に入って、被害を訴えた人に対しての
補償が始まりました
お金だけで解決はしないんでしょうけど、
1つ この問題に関しての着地を見出そうとはしてるんでしょう

この問題が芸能界の今までの当たり前の風潮を
崩しました
ジャニーズという1つのブランドが、
大きな転換点を迎えて、これからどう進んでいくのか
見守っていきたいと思います