「思っていた仕上がりと違う」

「爪や髪が傷んだ」

「サロンでケガをしてしまった」

 

こういったお客様からのお声には美容サロンとして誠実にご対応すべきところですが、なかには残念ながらトラブルに発展してしまう場合も。

 

また、「従業員がサロンの備品を持ち帰った」「雇い主から給料を払ってもらえない」といったスタッフ間の問題も、美容サロンで起こり得るトラブルのひとつですよね。

 

 

このような事象が起こってしまった場合、どういった行動を取るべきなのでしょうか?

 

筆者は今回、弁護士の先生による『美容にまつわる法律講座』を動画受講してみました。美容サロンで働くなら知っておきたい、大切な法律のお話。講座内容を一部ご紹介したいと思います。

 

 

 サロン運営にトラブルは不可避

 

日々どんなに誠実にお客様をお迎えしていても、避けられないトラブルというものは存在する。講師の弁護士・近藤陽介先生はそうおっしゃいます。

 

たとえば、取引先との問題。または、クレーマーの過剰な要求。

 

これらはサロン側の想いや行動とは関係なく起こり得ることで、避けるのはなかなか難しいこと。でも、だからといって何もできないかといえばそうではなく、「予防が大切」なんだと教えてくださりました。

 

そしてその役割を担うのが、“契約”です。

 

講座では、契約についての考え方が詳しく解説されます。

 

・契約と民法の関係

・契約の種類の具体例

・よく交わされている契約

・こういう契約は無効になる

・書面に書いておくこと

 

…etc

 

トラブルを予防するため、そしてトラブルが起こってしまった時にそれ以上大きくならないようにするため、どのタイミングで契約を交わしておくのがよいか。弁護士の視点からお話を聞けるのはとても勉強になりました。

 

 

 

 

 お客様も施術者自身も守るために

 

そのほかにも、お客様にケガをさせてしまった場合にどうするか。または「爪や髪、皮膚が傷んだ」「感染症になった」「危険な目にあわされた」となるその前に、わたし達ができることとは?

 

先生によると、これらの場合に重要となるのが“過失の有無”なのだそう。

 

その際、“問診票”や“SNSでの発信”が証拠になるポイントについて解説してくださり、すぐに実行したい内容がたっぷりでした。「このまま書類に書いてもらって大丈夫です」という書面例の紹介も。これはめちゃくちゃ心強いですよね。

 

お客様を守ることと、施術者自身を守ることは決して対極ではありません。説明不足やカウンセリング不足を改善することは、お客様と施術者が大事な情報を共有することであり、トラブルを予防するうえで最も重要なこと。

 

お客様、施術者、お互いがなるべく誤解がないよう、幸せなサロン体験をシェアするためにどうしたらよいのか。改めて考える良い機会となりました。

 

 

 

 

 ネイルデザインの著作権

 

講座では、特にネイルサロンではありがちな、キャラクターネイルやロゴネイルについても言及が。

 

「推しのキャラクターを描いて」

「ブランドロゴのパーツを持ち込みたい」

「他サロンのSNSでみたデザインにしたい」

 

お客様からのこういったご希望、経験があるネイリストも多いのではないでしょうか?

 

近藤先生によると、著作権は登録の必要がなく、デザインが生まれた時点で発生するもの。他者が生み出したデザインをネイルに模写することは、著作権侵害にあたる可能性があるそうです。

 

 

とはいえ色々なケースが考えられるため、「この場合は著作権侵害になるのかどうか?」と気になる点はたくさんありますよね。

 


そんな方にぜひおすすめしたいのが、6月20日(木)にオンライン開催される『美容にまつわる法律講座』です。弁護士の近藤陽介先生に直接質問できる貴重な機会!

 

会員・非会員問わず、どなたでも参加していただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

※「爪肌育成アドバイザーコース」受講生は専用サイトよりお申し込みください。

 

 

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