トレーニングにおける心理アドバイス | shino-1のブログ

トレーニングにおける心理アドバイス

参考資料:Psychology for Swimmers by Dr. keith bell

スイマーの心理学を骨格として初級中級レベルの方々に実際にわかりやすく解説したものです。

トレーニングを行う際のこころがまえとして以下のステップを踏んでゆくとより効果があがる。

第一段階:目標の設定

●目標を決めた後、どんな気持ちで立ち向かえばいいか?

●どんな行動をとればいいのか?

目標を決めたらそれを直接、日々のトレーニングに生かすこと。

いろんな目標の立て方があり、ある人は“タイムを最優先に考え”、またある人は“レースでの着順・勝負に勝つことを最優先”する。それを直接的にトレーニングに生かすとなると人によって違ってくることは当然です。

わかりやすい例で言えば、「1500mを30分で今年は泳ぐ」ときめたら100mを2分で泳ぐ。あるいは50mを1分で連続して泳げれば1500mは30分となる。当然イーブンペースで泳ぐことが前提であるが、そのために練習として50mx20本を1分10秒のサークル20本すべて1分以内で戻ってくることができれば充分可能な範囲である。

また100m単位で考えるなら100mx10本を2分20秒サークルすべて2分以内でゴールできるなら達成は間違いなしとなる。このように具体的な数字の目標を立ててトレーニングをする癖をつけること。特にクラブなどでコーチがいる場合には「自分はこうなりたい・このタイムで泳ぎたい」と伝えて具体的な練習法をアドバイスしてもらうことだ。

●ゴールに向かって持続した行動をしよう(強い決意)
どうしても人間のやること。甘えもあるし、目標を立ててもいいかげんな練習になったり、仕事でいそがしいと「今日はいいか~」などと言い訳をして休んでしまう。一番悪いのは毎週練習会に来ていても次のような行動をする人は要注意ですね。

  よく練習時に見かけるNGなスイマーの例

○きつい練習になるとそのメニューを避けたがる

コーチが見ているときだけ、がんばる

○かっこよく見せる為に、わざと遅いスイマーと組みたがる

決してそのレーンの先頭で率先しては泳がない

すぐ相手を見つけてはおしゃべりし、休憩を取りたがる

○何かにつけて話し掛けリピートセットを短縮してしまう

コーチに言い訳をして練習を早めに切り上げる

○最後にプールに入ってきて、最初にプールから帰る

○みんなに話し掛けてわざと練習の開始を遅らせる

○呼吸制限練習の時に、見てないと毎回呼吸している
貴方もこんな経験ありませんか?

Act consistently with your goals より引用;

すべて「貴方のゴール」にむかって行動することを忘れるな~。

サボっても結局はすべて自分に帰ってくるものです。要は強い意思できめたら頑張りぬく精神力。これがレースでも最後の勝負にでるものなのだ。
自分の立てた目標を守る努力をしよう

一人ではさみしいし・やる気もでてこない。そこで仲間を見つけよう。同年代・同泳力をもった者達と共有しながら一緒にゴールを達成しよう。もしその仲間が怠惰だったり、気持ちが弱いものならばあなたが先頭に立って仲間を引っ張ってゆこう。よくフィットネスプールなどで中・上級コース2~3人が勝手に自分の練習をこなしているときなどは自分から声をかけて同じ練習をすればいい。勇気を出して声をかけよう。もっと楽しくなるはず
●自分に限界を設けるな
もし自分が1500mを30分で泳ぐ目標をたて、50mx20本をすべて59秒で戻ってこれたと思っても決してそれに満足していけない。次の目標は58秒で・57秒でと次の目標を立てて前に進むこと。人間の潜在能力に限界はないのだ。もっと自分を信じることで新しい扉を開き、予期せぬ結果が生み出されるもの
つづく