シーズンを5つの期間に分けて考える(2) | shino-1のブログ

シーズンを5つの期間に分けて考える(2)

前回は基礎と集中についての説明をしましたが今日は(3)ピーク(4)競技(5)休息の期間について説明しよう。

(3)ピーク期間:

シーズンが近づくにつれて量から“質のスイムトレーニング”に切り替える。

具体的にはレペテイション(反復)練習をおこない一定の距離を一定のペースで泳ぎきれる泳力を身に付ける。

そういうと初心者の方はすぐにそんなきついトレーニングやだ~とか、やってられね~と言われがちですがそんなことあらへん何も“飛ばせー”といってるわけじゃ~ござんせん。自分の現在の可能なタイムで泳ぐことが重要なのです。

例えば反復練習として100mを10本連続してやってみる。そう100x10=1000mで~しゅ。あなたの水泳力が今“100mを2分くらいだったら安定して泳げるかな~“とおもったらそれでよし。まずは100mを2分で泳いで30秒のレストをとり、2本目、3本目と進み合計10本を連続して泳いで見る。ここで重要なことはその1本・1本が同じタイムで泳ぐことを心がけてね~。それがこなせるようになったら1分50秒・1分45秒とだんだん目標タイムを短縮してゆけばいいのだ。

100mがつらいと感じたら50mからスタートしてもよし。50mx10本・あるいは50mx20本に挑戦してかまわない。自分が気分よく入れる距離を設定することが大事でっす。要は海などでは長い距離を一定のペースで安定して泳ぐことが求められので、まだ自分は初級・中級だと感じている方は

プールへいったらまずペースクロックが作動しているかを確認して、ペースクロックを見ながら練習をすることを心がけてね~。

自分のスピードに見合ったレースペースの確立が重要です。一見矛盾するようですがオープンウオータースイミングでは安定した一定のペースで泳げるイーブンペースと実際のレースで一気に飛ばす場所と一定のリラックスしたペースで泳ぐことを組み合わせた『スピードの変化』をつけたスイムペースの両方を学ぶことが重要。これは一見矛盾するようだが、あなたの泳力が向上するに従ってイーブンペースからスピードの変化へと変わってゆくのですから~。

その為のトレーニングとしてEasy & HardDescending, Negative Spritなどにトライして距離に応じた自分のレースペースを確立すること。

やればできる・信ずればあなたもやれる・あなたの潜在的な能力を引き出そう。

なんか新興宗教みたいになってきたね~。゙

(4)競技期間:

次は実際のレーススケジュールを見て、自分の出てみた~い大会を選択すること。

スイムレースは年に1回ではなく、なるべく複数大会を選んで出場することですぞ~。

その場合、最重要視する大会に照準を合わせ、徐々に泳ぐスピードの向上を図ってゆく。ひとつひとつのレースは出場前に必ずレース戦略をたてておくことが重要。

全部の大会にベストを目指そうなんて思っちゃ~いけません。複数大会を選択したらその最後の大会にベストな状態で臨むようにして、最初や次の大会などはその時点でのあなたの体調や・泳力などと相談しながらひとつの目標を掲げてそれを達成するようにしてくださいよ~。無理しない!!無理しない!!

最初からベストタイムをだそうとか・全力で必死にがんばろうとか考えないこと。余裕をもってレースに出場して一つ一つの目標をクリア出来たかを確認しながら“経験”を積んでゆくこと。

これを“最初から飛ばして~やろー”とか“おりゃ~やったるぜ~”とかいき込んでしまうとあんまりいいことはないのだ。特にその日のレースコンデイションが悪く、海が荒れたりした場合には惨めな結果をもたらし、“俺、もうでないー”“だから海は嫌いなんだ~よ”なんて気持ちになって次からオープンウオータースイミングを楽しめなくなっちゃうから。

それとVisualisationビジュアライゼーションといって出場前に自分が出場することを想定してレース会場到着からレース召集・スタート・レース中・レース後にわたって各シーンを画像でイメージしてみる。そして不安な点や不明な点があれば書き留めておく。質問等はレース説明会等で積極的に質問する。これ大事なんですよー。“自分のレース時のイメージを画像で描く”

 

(5)休息期間:

大会が終わったあとは、その結果を(タイム。着順)等を確認しながら成功した点・達成できなかったことなどを箇条書きにしてじっくりと次の目標を立案する。

この期間はゆっくりと心身ともにリラックスし、充分な休息をとること。レース後に実際のスイムがイメージと異なった点などについて自分で検証し、改善することによって次回のレースは格段の差がでてくるはず。

それぞれの期間については、当然あなたの経験度や体力・泳力・体調・そしてレース期間の長さ(年間どれくらいのレースに出場するか)によって異なります。それぞれのステージにおいてどのようなトレーニングを積んでゆけばいいか。ステージごとに体力の増進や筋力アップなどをおこなって競技の日に最高のコンデイションにもって行くことを目指してくださいよ~。

特に忙しい人はこの期間を短期にして2~3ケ月サイクルで体調を整えてゆくことも可能です。

気をつけなければいけないことは短距離を中心としたプール競技と異なり、持久力・耐久力を必要とするオープンウオータースイミングはそれだけ長い期間の調整が必要で、体調をベストの状態にしてゆくのは時間がかかるということを理解してください。

“ローマは1日にしてならず“って言うじゃないですか+++。

以上が誰でも出来るトレーニング計画の始まりでシーズンを5つの期間に分類して考えてみることです。

え~?大丈夫?

これを見ている・そこのオバ様“あしたからや~ろうっと思ってスクールにいったら、もうそんなことはすっかり忘れてコーチの指示するがまま”「は~い50mx6本・1分サークルでゆきま~す!!」なんて声がかかったら、だだがむしゃらに頭真っ白・何も考えずに・体力だけ使って+++あとでジャクジーんんかに浸かりながら“あたしったら最初の何本かは絶好調なのよね~・でも後半はおっきい胸がバクバクいっちゃって苦しいの~”“でも気持ちいかった~”なんてしてません?ちゃんとペースクロックを身ながら自分のタイムを確認しながら冷静・頭で考えて泳いでくださいよ~だ。

オープンウォータースイミングは常に冷静・余裕をもって・考えながら泳ぐものですやけん。

よく泳力30%・メンタル部分が70%を占めると言われるので~す。そのような心理面での強化をしてゆくためにもまずは“頭で考えて冷静さを失わずに余裕をもって”どんな状況下でも安定して泳げるようになってくださいねー。おねがいしますよ~。

次はトレーニングを構成する6つの要素についてのお話をしてゆきますのでよろしくね~。

指導委員会