博多湾・能古島の思い出 | shino-1のブログ

博多湾・能古島の思い出

2009年8月30日(日)に福岡県志摩町で玄界灘固定公園・福岡大会が開催されるが、この大会以前に博多湾で横断泳をおこなっていたことを知っておられるであろうか。博多湾の沖合いに浮かぶ能古島海水浴場から福岡タワーやYahooドーム・ホークスタウンなどの遊べるスポットが集中している福岡の観光名所・シーサイドももち海水浴場までの横断泳を行っていたのである。残念ながら現在ではそのイベントは行われていないが福岡圏内のスイマーには非常に人気のあったスイムイベントであった。

天候がいいと手に取るような近さを感じるが実際にはこの博多湾は刻々と波の状況が変化してくるタフな海である。早朝は静かな海であるのだが、レースがスタートして選手たちがシーサイドももち側に近づくにつれて、博多湾特有の風の影響によって波が増幅されどんどん海の状態が厳しくなってゆく。泳力のある選手のほうが比較的楽に泳げて、後方から泳いでくるのんびりスイマーたちにはゴール直前非常に苦しい皮肉なレースとなっていた。


前日に行われた事前競技説明会の風景・選手は熱心に海の状況などを聞き入っていた。


選手たちは協議当日の早朝にフェリーで能古島側に渡る。

フェリーが能古島に到着すると、そのまま能古島海水浴場まで歩いてレースのスタートを待つ。

スタ-ト前の説明を受ける選手たち

スタートしてすぐにフェリー航路を横切らねばならず一気に選手たちはその航路を短時間で全員が横切るために徹底した選手への注意や約束事が告げられる。

フェリーの航路を横切った後はただひたすらダイエードーム(現Yahiooドーム)を目指して進んでゆく。

ビーチでスタートの合図を待つ選手たち。横断泳でうまく泳ぐコツは”最初は大きな目標物に向かって泳ぎ・徐々にその目標を小さく限定してゆくことだ”当然最終到達地のシーサイドももちの海水浴場などは見えないので、まずは大きな目標であるドームや鉄塔等を目標にして自分の泳ぐ方向をイメージする。そして途中徐々に到達地点の方向に向かって修正し、最後はビーチのどのあたりに上がってゆけばいいのかを確認するのだ。

いよいよスタートだ。フェリー航路を最短距離で横切るために選手は最終目的地とは違った方向に泳ぎ出なければならない。

最初に女子のスタート

スタートを待つ男子選手たち

女子選手たちが進んでゆく方向をじっと見つめる男子選手

男子選手のスタート直前シーン

男子のスタートだ。遠くにYahooドームや鉄塔が見える。

横断泳は目標物が見えていてもなかなか近づいてこないので自分自身が進んでいるのだろうか?と思わず自問自答してしまう。ようは一歩・一歩・ワンストロークづつしっかりと自分のリズムを刻んで泳ぐことが重要。自分との闘いなのである。

ゴール地点のシーサイドももち海水浴場

応援者はただひたすら選手の到着をまつ。

途中目標となるブイがあっても選手たちはどんどん広がってゆく

やっとゴール地点から選手の姿が見えてくる

ご覧のように博多湾はさえぎるものが無いために時間が経過するに従ってどんどん海の状況が厳しくなってゆくのが特徴だ

ライフガードたちも大変である。選手がいろんな異なる方向に泳いでいってしまうために外側から絞り込んでうまく湾内に到着できるように誘導しなければならない

ゴールも選手が近づくにつれて観客が増えてくる

選手たちがやってくる

栄光のゴールだ。やはり横断泳はまた格別の思いがする。より感激も大きいしゴールしたときの感動は計り知れない。

ビーチを上がって計測地点まで走る選手たち

着順札を渡される選手

地元テレビ局も選手の活躍を伝える

本部テントで着順を確定する

ゴールして水分補給を行う選手

無事故での終了をうけてライフガードたちは安堵の気持ちになる・福岡ライフセービングクラブの皆様には大変お世話になりました

地元の海岸で地道な安全活動をおこなうクラブのテントブース

入賞者たちの喜びの表情

入賞の女子選手

商品を受け取る選手


博多湾でのスイムレースは思い出深いものであった。
今年は玄界灘国定公園・志摩町芥屋海水浴場にて福岡での復活レースだ。
多くの参加者がそれぞれの思いで戦ってゆくことを期待している