オープンウオータースイムをはじめる方々に | shino-1のブログ

オープンウオータースイムをはじめる方々に

コースに沿って泳ぐ

ここではどうやってコースに沿って泳いで行くかについて議論しましょう。最初は目標物となるような建物や、丘、木々を見定めてそれに沿ってコースを泳いでゆくとよいでしょう。大事なことはストロークや呼吸などによって変わってくるけれどもゴールに向って貴方自身の目標物を見つけることです。たとえばオレンジのブイ(マーカー)に目標を定め、それを確認するためにヘッドアップスイミングをおこない、3回くらい呼吸をしながらマーカーブイであると確認する事です。もしそれが水平線より高い目標物であったら、それは一つでも充分であり、なにも無理してそんなに頭を持ち上げなくてもいいから。頭を持ち上げるということは時間とエネルギーを浪費します。しかし、ある程度は方向を見定めるうえで必要なことなのです。ヘッドアップをして8-10ストロークに一回呼吸をおこなう練習をしてください。そしてレース中にほんの何人かのスイマーしか見えなくなってしまっても本当に信頼のおけそうなスイマーを選び、ついて行くような訓練をしてみてください。潮流のために故意にコースマーカーから離れて泳ぐことになるケースもあることを心に留めておいてください。常にレース前は潮の流れがどうなっているかを学習するように(もし必要ならばレース役員に知っている限りの情報を聞くのもよい)

  波は貴方の視界を遮りいらいらさせるものです。しかし、ちょっとした工夫によってそんなに問題にはならなくなるのです。ちょっと高めにヘッドアップを行ってみて波の来る方向に向かって左か右かどちらのサイドに息継ぎを行えばよいかを判断するのです。スタートしてから波が向かってくる場合は、波に向かって強引に抜けて行こうとするよりもうまく波の中に潜り込むような方法をとるほうが得策です。また波と戦うことは波のない海で泳ぐことよりよっぽど疲れるので、時には(状況が許せば)その地点において仰向けになり少し休憩するような余裕が必要なのだということを頭に入れておいてください。貴方がオープンウオータースイミングで効果的なテクニックを使おうとするならば、どんなケースにせよトレーニング中の練習を通じてのみ技術の向上がなされることを理解してほしい。

参考:THE FIT SWIMMER BY MARIANNE BREMS

          ADVANCED SWIMMING BY DAVID TOHMAS

          USMS LONG DISTANCE SWIMMING MANUAL