自分を解放するために

この人を、もう不幸にするのはやめよう

私らしくないな。私は今までもっと潔く生きてきた。

自分の好きな人に幸せに生きてもらおう。


気が遠くなりながらそんなことを考えました。

まるで体がフワッと浮いたかのように気持ちが楽になりました。


約２年間、ダンナサンは浮気相手と恋愛関係です。

結婚しているから、子供がいるから、

彼女と一緒にいたくても、一緒に眠りたくても

毎日、家に帰ってくる事を守ってくれていました。


ダンナサンがどうして私と離婚して

浮気相手と一緒にならないのかと考えると

慰謝料だったり養育費だったり私との揉め事だったり

そんな面倒な事がたくさんあるからなんだろうなあ。

それに子供もかわいそうだし、妻もかわいそう。

罪悪感でいっぱいで苦しい気持ちの２年間だっただろうなあ。


何もなければ、ダンナサンは彼女と楽しく毎日を送る事ができる。

そうなれば、きっとダンナサン、幸せなんだろうなあ。


ダンナサンという一人の人間の心を縛る権利が

妻のどこにあるんだろう？

ダンナサンのことが好きならば、

ダンナサンが心から幸せだと思えるように

自分は身を引いたらいい。


私は一体、今まで何をしてたんだろう？

自分の好きな人がやりたい事を邪魔して

無理やりに自分のことを好きでいてと縛り付け

そんなことをして、私は幸せになれるはずがない。


好きな人が、別の人を好きになってしまったら

諦めてその人から離れる。

そんなことは当たり前の事だったのに

結婚という制度は、どうしてこうも人を傲慢にするのかな。



今まで、何度もこういう気持ちになったことがあった。

そして、しばらく考えるとまた、

やだ、絶対ダンナサンから離れたくない。

とか

そんなきれいごとみたいなことばかり考えるから

損ばかりするんだよ。

とか

色んな思いが沸いてきたりして。



こう言う気持ちが本当の私なのか

それともこれは、きれいごとというか

良い子でいようとする嘘の私なのか。



ただ、この気持ちになった時には

思いのほか、自分が解放された気持ちになることは

私の場合には、確かな事だと思います。