初めから読む下矢印

 

 

 

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実は先日、母との電話で「ずっと一緒にいてほしい」と言われました。

 

私は今年の頭から一人暮らしに向けてこっそり動いていて、早ければ年内には出ていけるかな、と思っていたんです。年齢的なものもあるし、なによりうちの家はずっと父と母が夜ケンカをしていて。

 

特に母が毎晩金切り声を上げて怒鳴っているのがストレスで、そろそろ限界だと感じていました。加えて、誰からも干渉されず自分のペースで暮らしたい。そんな思いもあったんです。

 

その思いが、この前母に全否定されました。一緒にいたい理由は、「倒れた時の記憶がなくて怖い。だから、いつ倒れても大丈夫なように、ずっと一緒にいてほしい」でした。

 

皆さんは、この言葉を聞いてどう思いますか?人それぞれ捉え方は違うでしょうが、私は「自分の人生を蔑ろにされた」ように感じました。

 

とはいえ、もちろん母の気持ちもわかります。目が覚めたらチューブで繋がれていて、身体が思うように動かない。本当に怖かったと思います。

 

でも、いつ来るかわからない”万が一の時”のために私は一人暮らしを諦めないといけないの?私だっていつ死ぬかわからないのに、老後のことだって不安なのに、ずっと実家に縛られないといけないの?

 

正直なことを言うと、この言葉を聞いてから母に嫌悪感しかもてなくなりました。