初めから読む
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「脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)」はくも膜下出血を発症後、約4日目辺りから起こり始めるそうだ。
脳血管攣縮とは、簡単にいうと”脳の血管が狭くなってしまう”症状のこと。発症した場合は手足の麻痺や意識の障害、脳梗塞を引き起こす場合があるらしい。
また、脳血管攣縮のピークはくも膜下出血を発症した約1週間後で、そこからまた1週間ほどかけて落ち着いていくとのことだった。「くも膜下出血を発症してから2週間は危険」といわれるのは、この脳血管攣縮が原因なのだと思う。
頭の水を抜く「腰椎ドレナージ(ようつい)」が必要なのも、頭に血が広がらないようにするためだと言っていた。
(もしかしたら、私の認識違いや理解不足があるかもしれません。詳しく知りたい人は、専門医が監修しているサイトなどを見てくださいね)
一通り説明を聞いて、私は「腰椎ドレナージ」の同意書にサインをした。まだまだクリアすべき壁はあるけれど、第一関門を突破できたことだけでも本当に安心したことを覚えている。
そこからは看護師さんに代わって、いろいろな説明をしてくれた。入院するにあたって、母を抑制する場合があることや摂食の訓練をしますよ、といった内容だった。
ちなみに、抑制はネガティブなものではなく、母の安全を守るためのもの。意識が戻った後、暴れてしまう人や、混乱状態に陥って点滴などを抜いてしまう人が多いらしい。そうならないために、「身体を抑えますよ」ということだった。
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