ミスターロンリー | ぼるたれん

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ぼるたれん-マイケル&マリリン

このジャケットだけで「借り」ですよ。


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他人を演じることでしか生きられない男女の恋と自分探しの旅を描く。マイケル・ジャクソンになりきって暮らしてきた男が、ある日マリリン・モンローとして生きる女に出会う。彼は彼女に導かれてモノマネ芸人たちが集団生活を送るスコットランドを訪れ……。


原題:Mister Lonely
監督:ハーモニー・コリン
出演:ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン、ドニ・ラバン、レオス・カラックス、ベルナー・ヘルツォーク、ジェームズ・フォックス
2007年イギリス・フランス合作映画
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
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御伽噺のような柔らかい世界観を想像していたのですが・・・・

現実は辛いってことか。


他人を演じることでしか生きられない人間が集まって、全員が他人を演じていても

それは結局のところ本当の生活になり。


他人を演じていても他人を演じている他人同士がぶつかることも避けられず。


やっぱりエゴのぶつかり合いになり。



「なりたい自分を探すより、なりたい人になりきる方が簡単だ」
というような意味合いのセリフが冒頭にあります。


うーん。


相手に期待するんじゃなくて、自分が変わらなくちゃと思ってここ数年を過ごしてきた杏には、

頭をがつんと殴られたような衝撃でした。


なるほどねー。

「変わる」じゃなくて「なりきれ」ば良かったのか。


って、納得してる場合じゃないのですが。
その方式だって破綻が来るよね。



映画を見ながらぼーっと考えていたことで、ちょっとレビューから離れてしまうのですが・・・


今までずっと自殺否定派でした。

死ぬ勇気があるなら、なんでもできる。

そう思って28年生きてきたのですが、ちょっと色々積み重ねすぎてしまい。


まったく出口の見えない状態で、こんなことが続くなら、
この状態から抜けられるなら、今すぐ死んだほうが楽じゃん。
死んじゃえばいいんだ。


って、憑き物が落ちたようにすっきりした瞬間がありました。
(この用法間違ってるだろうなー。)


あら、その解決策、最高じゃん!

とウキウキいそいそと着替えたり準備しちゃう感じの楽チンなテンションになっていました。


大好きな家族とか友達とか相手も自分のことを愛してくれてる人たちのことも頭を過ぎったけど、

いや、きっと許してくれるや。って思っちゃった。


幸い?それには至らなかったからのほほんとブログなんて書いてるのでご心配なく。


今までは自殺なんて単なる弱さだと思っていたけど、そうゆうの全て超越して自分の存在を消すこいう

行為そのものが魅力的かつ唯一の解決策に見えてしまう瞬間があることを初めて知りました。



その後に友達と話しをしていたら、めったなことで怒らない人に怒られ。


「杏がいなくなって悲しむ人が必ずいる。
 絶対に今の苦しさは続かないから大丈夫。
 絶対に絶対に終わるから大丈夫。
 楽しく笑える時が必ず来るから大丈夫。
 お花見は笑ってできるから。
 もうちょっとの辛抱だから 大丈夫だから。」


こうやって書いてしまうと本当に月並みな言葉なんだけど、

そうやって「絶対」「大丈夫」って言い切ってくれることに心底救われました。




何が言いたいのかわかんなくなってきたな。



杏の場合そう言って貰えたことでなんとか乗り切る勇気と気力が沸いて、物理的にもまず逃げ出すという方法を取ってみたので、これ以上追い詰めあうことのない環境作りが出来たから良かったのですが。


どんなに支えてくれる友達・家族がいても、もう一度同じよう状況になったらわかんないな。

という気持ちは残っています。


究極の「逃げ」なんだけど、逃げたっていいじゃん。
って発想が身体のどこかの残っちゃったんだな。


この残った「方法」を忘れるもしくは選ばないで済むように、

この先の時間をきちんと積み重ねていかなきゃいけないなと思っている杏なのでした。


そんなことを考えさせる映画でした。

ややこしいですね。


でも嫌いじゃありませんでした。


こんなややこしいことを考えてみたい方。

ぜひどうぞ。