ぼくは歩いていく | ぼるたれん

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久しぶりに映画です。

ぼくは歩いていく
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主人公の少年

9歳の少年ファルハード。両親が出生届けを出さなかったため、戸籍も身分証も持っていない。だから、学校に通うこともできず、働き口を見つけても断られてばかり。それでも家計を助けるため働かなくてはならない。ファルハードは仕事を求めて街中を歩き回る。身分証を取るため、たった一人で役所へと向かう。ちゃんとした仕事を手に入れることができる日を、そしていつか学校で勉強できる日を夢見て……。主人公の少年の実体験を基に描いたドラマ。


原題:DON
監督:アボルファズル・ジャリリ
出演:ファルハード・バハルマンド、バフティアル・バハルマンド、ファルザネー・ハリリ
配給:??
1998年 イラン
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実話に基づいた、というより、この主人公役の少年の人生を映画にしたそう。



いやはや。


現代ですよ。
遠い国とはいえ、同じ20世紀(当時)です。


それなのに。


親がどうしようもなくて、戸籍さえ作ってもらえず。

家族を養うために働きたくても身元を保証すらできなくて、苦労して。


本当にどうしようもなく辛くて出口のない状況。


子どもなりの知恵を働かせて、色々取り繕うものの、そこはやはり9歳児の限界。

すぐに大人には見破られてしまいます。


薬中のオヤジが本当絵に描いたようにどうしようもなくて、いらだちを越えて1人の人間の生き様として悲しくなります。




他の方が書いたサイト によると、この映画のあと主人公の少年の環境は監督の尽力もあってよくなるそうです。


現代日本に生きていると戸籍があることなんて空気同様に当然すぎてその存在を意識したことなんてありません。

でも「だれも知らない」もあったように、ありえない話じゃないんですよね。


ところどころ小さな会話みたいな部分に字幕がついていないのが残念です。

訳者は重要じゃないと思ったとしても、なんか話してるんだから知りたいよー。

これが珍しい言語の映画の限界か。




こうゆうことってまずは知ることから始まるんですよね。


本作の原題である“DON―ダン―”という言葉は、“知りなさい(知るの命令形)”という意味である。ジャリリの「全ての人間関係は、まず自分自身を、そして相手を知り理解することから始まる」という考えのもと、タイトルは映画の完成後に付けられた。

上記HP より抜粋)


うん。
そうゆうこった。


切なくてやりきれない自分の無力さを感じる映画ですが、ぜひぜひ。


世界なんて小さくなった、って気がしますがそんなの錯覚だと思い知らされる映画。