天元義勇共同任務□紡績工場で消える少女達6





天元
「冨岡!
繊維の薄い所を切れ!」





義勇
「俺は身動きが取れん。
鬼の頸は頼んだ。」





天元
「ったくしゃあねぇな!」





天元は義勇に纏わりついた糸を切った。





天元
「これで少しは動けるだろ。
お前は一般人を避難させてこい。」





義勇
「ああ、分かった。」
(繊維の薄い所、早く見つけろ!
感覚を研ぎ澄ませ!
糸は動く。
必ず振動しているはずだ。
風力が少ない所。
ここだ!)




義勇は糸を切りながら前へ進んだ。





「おい!
鬼殺隊!
殺されたくなければ近くな!」





天元
「お前が俺を殺すとかありえねぇからな!
頭おかしんじゃね!
頭おかしくなきゃこんな真似しねぇか!
他人の命奪う権利はお前にねぇんだよ!
鬼は人を喰うから地獄へ堕ちなきゃいけねぇんだよ!」





「お父さん、お腹が空いたよ。」





「そうだな。
今日は疲れたであろう。
すぐに腹いっぱい飯を食わせてやるからな。
病弱だった紬が腹いっぱい飯食えるようになって良かったな。」





天元
「音の呼吸 肆ノ型 響斬無間」




埃に引火し炎で互いの姿が見えた。




「何だ!
今のは!
殺られてたまるか!」




男は銃で天元を狙った。




カーン




天元は銃を斬った。





天元
「俺が銃に気付いて無いと思ったか?」





「クソッ!
火を付けて人が大勢死ぬぞ!
さっさと消せ!」