天元義勇共同任務□紡績工場で消える少女達4




天元
「あの扉の向こうに鬼がいる。
こっからはド派手にいくぜ!」





義勇
「俺が扉を壊す。
同時に鬼を斬ってくれ。

水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦」





天元
「音の呼吸 壱ノ型 轟」




「うわーん!
お父さん!
知らない人が私の部屋へ入って来たよ!」




女の子の姿の鬼がいた。




天元
「しくじった!
俺が斬ったのは頸じゃなくて糸だ!
仲間がいるのか!?
しかし他に鬼の気配などしない。
俺が斬れねぇ。
ということは冨岡、お前は帰れ。」




義勇
「そういう訳にはいかん。」




「血鬼術 哀糸豪竹」




鬼の血鬼術で大量の糸が出てきた。




天元
「こんな糸、俺が全部斬り裂いてやるぜ!

音の呼吸」





義勇
「待て!
先ほど扉を壊した時に火花が散った!
埃っぽい紡績工場だ!
引火するぞ!
技を使うな!」





天元
「クソッ!」




「糸はね色んな種類の素材を紡いでいくとね
強度が強くなるんだよ。

血鬼術 一糸七変化」




天元
(何とかしねぇと。
そもそもなぜ最初の一撃で頸を落とせなかったんだ!?)





鬼は歌い出した。




「さあ糸を紡ぎましょう♪

一つ 綿の実乾かして

二つ 綿くりろくろを使って

三つ 種を取り除き

四つ 綿打ち弓の弦振るわせて

五つ 綿の繊維をほぐして

六つ 綿から繊維を引き出して

七つ 撚(よ)りをかけて糸車で巻き取って

ほら糸が出来ました♪

楽しい楽しい糸作り♪」





工場北側塀



まきを
「天元様遅いな。」





雛鶴
「まだそんなに時間立って無いでしょう。
しかしいつもならすぐに帰って来られる。」





須磨
「私良いこと思いついた!」