天元義勇共同任務□紡績工場で消える少女達3





義勇
「俺はお館様の指示によりここへ来た。
お前の指図は無効だ。」




天元
「お前には無理なんだよ。
死にてぇのか!?」





義勇
「·····。
さあな。
俺の仕事は鬼の頸を斬ることだ。」





まきを 
「さあな、じゃないよ!
天元様の言う事を聞きなよ!」





雛鶴
「天元様の強さは絶対的なのです。
足手まといにならぬよう指示に従うのです。
天元様の為に動く事が全てなのです。」





義勇
「俺の仕事は鬼の頸を斬ることだ。
強さが及ぶ及ばぬの話ではない。
鬼殺隊であれば生きている限り斬り続けなければならない。」





天元
「勝手にしろ!
但しおれはお前よりも嫁の方が大事だ!
一般人も優先的に守らなければならない。
日没まであと少しだ。」





義勇
「ああ。」





天元
「南側の入口からすぐに工場入口がある。
しかし入口には守衛がいるから通らねぇ。
だから北側からはいる。
ここに窓がある。
この窓から入り、宿直室を通る。
奥に行くとおそらく鬼がいる。」





夜中 工場北側塀




天元
「雛鶴、まきを、須磨。
行ってくる。
お前達は万が一、一般人が逃げて来た時に誘導してくれ。」




雛鶴まきを須磨
「分かりました。」




天元
「冨岡はついてこれるならついて来い。
この塀は飛び越えられねぇと思うが手助けしねぇ。」





義勇は棒を持って来て飛び越えた。





天元
「棒高跳びか。
頭を使うのも悪くは無いが基本は力と技術だ。
中へ入ったら気を付けな。」





義勇
「鍵がかかっている。」




義勇は窓を壊そうとした。




天元
「待て!
俺が開けてやるよ。
俺は元忍びだから音を立てずに入るのは得意なんだ。」




義勇
(宇髄天元。
6尺以上もある巨体でこの身軽さ。
相当走り込んでいる。
俺とは強さの格が違う。
鬼も今迄で一番強いだろう。
しかしお館様の命である限り俺を向かわせた理由がある。
刀を振るうのみだ。)




天元
「皆寝ている。
ここからは静かに歩けよ。」