先日行った、サントリー美術館の「広重ビビッド」展を、再び見に行って来ました。
会期後半になって展示替えがあったので、もう一度見たいと思いまして。

「六十余州名所図会」は会期中展示替えがないのですが、「名所江戸百景」のほうは、一部の作品を除き、会期前半と後半で展示替えされています。

展示替えのない「六十余州名所図会」は前回じっくり見たので、ほとんどの作品が展示替えされた「名所江戸百景」のほうを先に鑑賞。

会期前半には展示されていなかった、雪景色の浅草寺を描いた「浅草金龍山」や、夜空に上がる花火を描いた「両国花火」など、メジャーな作品の美しい初摺(しょずり)を見ることができて、眼福でした。

◆◇◆◇◆

「六十余州名所図会」「名所江戸百景」のほかに、広重の肉筆画も少し展示されているのですが、一年の風物を短冊に描いた作品「十二ヶ月風俗図」のうち、会期前半は1~6月、後半は7~12月が展示されていました。

1月は万歳、2月は初午、3月は花見、4月は田植え、5月は茶摘み、6月は富士講、7月は盆踊り、8月は八朔で白無垢を着た花魁、9月は重陽の節供、10月は紅葉狩り、11月は顔見世の「暫」、12月は煤払いで御殿女中に胴上げされている家老が描かれていて、小品ながら洒脱な作品でした。

◆◇◆◇◆

かなり時間をかけて「名所江戸百景」を見たのですが、土曜日は午後8時まで開館で時間があったので、前回に続いてもう一度「六十余州名所図会」を見ることに。

前回の時は、ぼかしの技法や色使い、輪郭など細部まで食い入るように見たので、今回は全体の構図を俯瞰して楽しみました。

歌舞伎を1階で観た後、3階や幕見席でリピートするのと同じ感覚ですかね(笑)。

◆◇◆◇◆

素晴らしい作品の数々を見ていると、時間が経つのを忘れてしまい、午後3時半ごろ入館して、出た時には7時を過ぎていました。
(前回も3時間半くらいかけて見て回ったのですが……)

長時間立っていたせいか、途中で足がつってしまいました(笑)。

貴重な初摺の美しい作品をじっくりと堪能できて、大満足です!

◆◇◆◇◆

帰りにミュージアムショップでお買い物。

図録は前回買ったので、今回は絵葉書とiPhoneケースを買いました。

イメージ 1

「広重ビビッド」展オリジナルのiPhoneケースには、今回の展覧会のポスターに使われている「亀戸梅屋敷」があしらわれています。
「六十余州名所図会」の中の「鳴門の風波をあしらったものもありました。

◆◇◆◇◆

美術館を出た後、お腹が空いていたので、東京ミッドタウン内にある「茅乃舎」でゴハンを食べました。

イメージ 2