私は過去にうつ病を患ったことがあります。

 

私自身がうつ病になるまでは、確かに「うつ病=自殺する」と思っていた事は事実です。

 

でも、とうぜん一言で「うつ病」と言っても、症状も違えばそうなる経緯でもいろんな違いがあるのだと自身が体験し、分かりました。

 

いわゆる健常者の方は、少なからずうつ病に対する偏見がある事は仕方がありません。

わたしも始めはそうでしたから。

 

でも、実際は違いました。

 

ちなみに私が発症する症状は、パニック障害と強迫性障害が主です。

私自身の場合は、パニック発作が起これば、「このまま気を失って、死ぬのではないだろうか」といった感じで、「死」に対してはかなりの恐怖を感じる症状なので、「自ら死を選ぶ」なんてとんでもないと考えることになります。

そうなんです。自死を選ぶ事とは真逆なのです。

 

しかしながら、どんな手段であろうと、自死・自殺された身近な方々だけではなく、その方の死を最初に発見された方にとってもかなりのショッキングでしょうし、トラウマとして残ることにもなります。

 

そんな私も実は、住んで居る町外れの山道脇に停まった車内に、排気ガスを引き込んで自死された方の、第一発見者になった経験もございます。

 

話は変りますが、僕のうつ病経験者でありつつ且つ素人としての予想ですが、うつ病を患って自死・自殺される方の傾向は「突発性」と「自殺願望」なのかなぁと。

 

自身もうつ病者だと繰り返す理由は、たしかに私の場合は「死に恐怖を感じる」ところの違いはあれど、でもうつ病である事は変わりありません。

 

このうつ病の厄介なところは、周りの方々がどんなに正論で思い留めようと説得しても、その場では「わかった」と口には出しても、中々心にはその言葉が届かないことが、最大の懸念なんです。

 

私の場合は別の内容の説得に対してでしたが、それら周りの方の間違えない正論であっても一切、心と頭には響かないことで、考えや行動でそのアドバイス通りに動くことが出来ませんでした。

それが原因で身の回りの方とのトラブル且つ同じ様な事が繰り返されて、一時期の人間関係は孤立気味でした。

 

それと、どんな方法の自死に対しても、発見する方の精神的負荷もですが、少なからず「ひっそりと迷惑を掛けずに死を選ぼう」と考えられるだけでも、まだ周りへの気遣いを感じるお気持ちがありますが、「唯々死にたい」との考えしか考えられない場合は、電車だったり周りの影響を考える間もなく、車両に飛び込むといった多くの方も巻き込む「死」を選ぶかもなぁと、予想しました。

 

もちろん事故で車両事故に巻き込まれる方の話ではなく、あくまでも車両に投身されるなど数多くの他人を巻き込む「自死」を選ぶ理由が、周りや他人への気遣いが途切れた時に、起こる悲しい選択だとの予想に行き着きました。

 

いずれにしても、おそらくウクライナとロシアとの戦闘で亡くなった犠牲者数以上の日本人の自死・自殺者が一年間で多いのかもと考えたら、本当に一人でも多くが心療内科の受診なども受けて欲しいし、投薬治療で驚くほど体調も精神的不調も改善されましたし、寿命まで真っ当する諦めない人生を生きませんか?と、こころから問いかけたいひとりのオヤジからの願いです。