2月8~9日


兄夫婦、私夫婦の4人、病院・母宅に泊まった。


母は話も出来ず全く何もわからなくなっていた。


時折、眉間にしわを寄せることがあり、

それで、「「痛みがあるのかなぁ~・・・」と、

痛み止めを皮下点滴で入れてくださって、穏やかな表情にもどっていた。


意識はない状態ながら、

しかし、先生や看護師さんは、


一回一回、母に「点滴刺していいですか?チクッとするけど、ごめんなさいね~」などと

話しかけ、母の了解を得ながら、処置をしてくださっていた。


肝臓の障害のせいでかゆいのか

頭をかく母に、

意識不明になってからも、

「頭かゆいのね・・・シャンプーすると気持ちいいから、シャンプーしましょうか?」と尋ね、

実際、洗髪してくださった。


また、かゆい時は、これで拭くといいからと、

メントール?入りのお湯で絞ったタオルで体を清拭してくださったり、

パジャマも着替えさせてくださった。

和式のお寝巻きのほうが、看護なさる方に楽かとは思ったものの、

母が足を動かすので、

はだけた足を見せるのは母はいやだと感じるだろうな・・・と思い、そう言うと、

「パジャマにしましょうね~」と。


腎不全の状態で尿が出てないので、確認のため、

一瞬だけ、細いチューブを入れたが、

それも、母に「ごめんね、入れさせてもらっていい?」と断ってから処置された。

(母はもう全くノーの反応はしなかった)


8日24時間で5cc、9日24時間で20ccの尿量で、

それは増えたということでもなく、取り方の誤差の範囲内で、腎不全とのことだった。


紙コップに取った尿を見せてくださったが、赤褐色で・・・、でも、ほんのわずかでも出ているのが、私には嬉しかった。