私の実家は、私が小さい頃からよく揉めている家だった。
主に、高校で不登校になった歳の離れた兄のことと、住む家に関してである。
あんまり書くと身バレが嫌なので詳細は伏せるけど、家族内の喧嘩が少なからずあり、幼少期の私は何も出来ずオロオロして泣いていた記憶がある。
小学生になると自分なりに喧嘩を収めようとして意見を述べたりしたが、家族内で最弱年の者の言うことなど誰も聞きはしない。
そのうちに意見を述べても無駄と思うようになり家族に対して無関心になっていった。その分、自分の学校生活や勉強は充実させようと努力した。努力して早く家を出たかったのだ。
中学生になると、更年期の母ともよくぶつかるようになった。夏休みに塾の自習室に行くと言っただけで、難癖付けてくるぐらい情緒不安定な母にうんざりしていた。この家族内の喧嘩と中学が授業も出来ないほど荒れていたことが原因か、私は人間というものは心底信用出来ないものだと思うようになっていった。
中学時代は本当に私にとって暗黒の時代だった。
学校の授業がほぼ頼りにならないので、塾に通っていたのだが、この塾が軍隊のような塾で、少しでも宿題が手ぬかりだったり問題が出来ないと生徒をしばくことで地元では有名だったのだ。
流石に女子は殴られなかったが、人があんなにビンタされてるのを見るのは生まれて初めてで、恐怖で膝がガクガク震えていた13歳の頃の私
恐怖のためか使用テキストが良かったか、成績はトップクラスだったが、もっと他に成績の上げ方あるだろう‼️と今になって思う。
友達は結構たくさんいたが、闇を抱えるような感覚があり、卒業したら友達や先生に会いたいとも思わないという人間味に欠ける状態だった。
大学生になると、家の中の諸々の問題が解決し、安定してきて過ごしやすくなった。旦那と付き合い出したのもこの頃で、学生生活も勉強は忙しかったが充実していた。相変わらず身体は不調続きだったけど。
結婚して子供が出来て思うのは、喧嘩ばかりの暗い家庭は作りたくないな、ということ。
旦那とほとんど喧嘩はしないし、喧嘩したとしてもあまり子供に見せたくないなと思う。
夫婦喧嘩もたまには見せていいって言う人もいるけど、誰得よそれ?!
まあ家族やら中学時代の塾のお陰か、社会人になってから同僚から「メンタル強すぎるわ」と感心されたなあ。
いや私だってそれなりにストレスは感じてるけど、ストレスに必死に対処しようとしたり、対策を立てたりしてるんだわ
私の場合はそれらのことプラス喘息という持病もそうさせた気がするし。
呼吸でさえこんなに苦しいなら、人生には先々どんな辛いこと苦しいことがあるんだ〜とよく幼少時は考えていて、でも絶対に自分を鍛えて生き抜いてやる〜とも思っていた。我ながら逞しいな幼少期の私は
この逞しさを我が子にも持って欲しいとはあまり思わなくて、穏やかな良い人生を歩んで欲しいと思う。出来ればあまり苦労させたくない、というのは教育上良くないんだろうな。
まあ放っておいてもその内苦労するだろうから見守るしかないのかもしれないな。