斎藤孝シリーズ3冊目。


実は、この本、大学3年の時に何度も読んだ本である。

社会に出て、ある程度経験を積んだ今読めば、

以前とは違うことを得られるのではないかと思い、再読。


「うまくいく人は、段取り力がある」と冒頭で述べ、

「段取り力」という著者の抽象的な造語を、

具体的に説明している。

そもそも、段取り力という言葉は、抽象的ではあるが、

本質と具体性を兼ねた言葉で、

具体的にどんな力なのかを想像しやすい点が、

具体性を大切にする斎藤氏の素晴らしいところだ。


以前読んだ時よりも、より納得した点は

「すでにある完成体から段取りを推測する」と段取り力が鍛えられるという点。


新聞を読んでいて、ただなんとなくすごいなぁって思っているだけだはなく、

これってなんで成功したんだろうと一歩踏み込んで考えてみる。

やはりこれも疑問思考だ。

疑問思考を持つことで、段取り力も身に付く。


もうひとつ。

「図式化の能力は段取り力の根幹をなすものだ」

要するに、フローチャートで物事を説明できること。

数学的思考力の根幹をなすもの。

数学的思考力≒段取り力

この等式が成り立つかもしれない。


以前はしっくりこなかったが、今、一番腹落ちしたのはこの言葉。

「何かに秀でた段取り力があれば、それは他のものに応用できる。」

今、営業を一生懸命やっている。

営業の段取り力は、随分ついてきたし、結果も伴ってきている。

今、いきなり人事や総務などの畑違いの仕事を任されても、ある程度やる自信がある。

営業を頑張れば頑張るほど、他の仕事にもアレンジできそうだと思うのだ。

これはどんな仕事でもそうだろう。


今の仕事を一生懸命こなすことは、専門分野のプロフェッショナルになるだけではなく、

様々な仕事をこなせるゼネラリストへの道も耕しているのだということに

改めて気付かされた。

営業で身につけたことを根幹の段取り力としながら、

それをアレンジし、より高度の段取り力を他の分野で身に付けていく。


「段取り力」という言葉のおかげで、

仕事の成長が実感しやすくなり、将来のはげみになりそうだ。