2連続で数字関連の本。
「数学嫌いでも~飛躍的に身に付く」
という題名は、ずるい。
自分のように数学が苦手だけど、得意になりたいという人は、
世の中にたくさんいるだろう。
ベストセラーらしいが、題名に惹かれて買った人も多いだろう。
私もその一人。
題名だけでなく、中身も本当に充実している。
非常にわかりやすい内容で、論理思考と出来事の本質の見抜き方を述べている。
「分かったつもりになって、思考停止状態になってはいけない。」
本を読んでいて、著者があることを主張する。
それをさっと読んで次に進むのではなく、
その主張の根拠は?
など自分の頭で考えなければいけない。
「数学的思考力とは物事の仕組みを一つ一つ整理して
考えることができる能力=情報をフローチャートにまとめることができる能力」
要するに、A→Cということを、A→Bそして、B→C、よってA→C
のように論理立てて理解、説明できる能力のことである。
中学、高校数学で学んだ証明問題のことを思い出した。
10年ぶりに。
中、高で学んだ証明問題は、当時、受験にしか活きないと思っていたが、
たしかにこの証明の考え方は、論理的思考そのものだということに、
初めて気づいた。
「分かるというのは伝えられることと同じである」
自分がわかること=人に説明できることでなければならない。
要するに、人に伝えられなければ、わかったことにならないということだ。
たとえば、新聞で読んだことを人に伝えるとき、
相手に伝わらないことがある。
それは、わかったつもりになっていただけで、実はわかっていないということなのだ。
「ニュースに対して子供のように『なぜ?』と素朴な疑問を持ち、つっこみを入れよう」
いつも気を付けている「なぜ?」思考がここでも登場した。
「なぜ?」と考え、そのニュースを分解し、フローチャートに示し、
それらの論理的な結びつきがあっているかどうかをつっこむということ。
「世の中には、表面的には違ったもののように見えても、
ちょっと考えて見れが、単なる言い換えにすぎないものが非常に多くある。
結局は何を意味しているのだろうということを考えて、本質を見抜く」
世の中で起きていることの多くは、本質は同じ。
見え方が違うだけだ。
著者は、自己破産の増加、会社の倒産の増加、国の破たん、給料の減少
税収の減収などの事象は表面的には違った見え方をしているが、
デフレの本質である「借金の負担が増えること」ということにまとめられると述べている。
「断片的な情報を得たら、『それに繋げられる情報は何か』ということを考えていけばいい」
「数字力養成講座」で学んだ、「数字を関連づける」と同じ考え方だ。
一つ一つの情報を「なぜ?」と問いかけ、その答えをいつも探していると、
意識していないと気付かないところで情報がつながる。
情報は一つでは役に立たない。
自分の考え、オリジナルを生み出すには、情報を関連付ける必要がある。