過去、絵本で賞をとったが、新作を描けなくなったフリーライターの主人公が、
昔人気のあった歌手や、作曲家、ピエロ、SM女王たちと触れ合うことで、
自分と重ね、みんなに気づきをもらいながら、
今の自分を俯瞰する。
そんな作品。
「昔は…」
「今は…」
昔の栄華にすがる人、そうでない人、昔の自分を思い出せない人、
そんな人々の今を哀愁的に描写しながら、
それでも今、「自分」は存在するということを、
曇りの空から、うっすらと、ではあるけれど、一筋の光が差すような、
そんな温かいメッセージを伝えてくれる。
今から20年後にもう一度読みたい。
そのころ、自分は何を感じるだろう。