数年前、若干二十歳にして芥川賞を受賞した金原ひとみの受賞作。


蜷川幸雄が監督を務めるということで、大変期待して観た。


期待を裏切らない、素晴らしい作品だった。


生きる実感を得られない、喪失感に苛まれている19歳のルイ。

時として暴力的な面を見せながらも、心やさしく、大人になれないアマ。

彫り師であり、サディストのシバ。


「普通」じゃない登場人物3人。


この3人から、現代に生きる人たちの孤独、愛、利己的な考えを描いている。


恋人を自分は孤独ではないんだという、ただのシンボルとしてしか捉えていなかった自分に気づき、

愛とは何かを少しずつ理解していくルイ。


観終わった後、最初「普通」じゃないと思った3人が、実は「普通」だったんじゃないかと思い直した。

これが、誰もが実は心のどこかに隠している「普通」の感情ではないのか。


実は小説を読んだことがないので、読もう。